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21話 ページ21

「今日はもう帰って!!」



ミツバくんが大きな声で言った瞬間鏡から手がでてきた。




「えっ…」




光くん達はその手達に掴まれて鏡に入っていたが、その手がすぐこっちにもやってきて私の手を掴んだ。




どんどん鏡の中に入っていく。







「なんなのよこの手は…」



不満を零しているとつかさくんと目が合う。




今日のことを色々思い出してつかさくんを睨みつけると清々しい笑顔が帰ってきた。



ムカつく




「バイバイA


また会おうね」




「…もう会いたくないわよ」



今度つかさくんと会っても面倒なことしか起きない気がするし









ガタン




「いっ…」


鏡から急に出てきたからか、体を打ってしまった


あ、月だ

しばらく窓の外にある月を見ていたら寝息が聞こえてきた。





「っ…だ」


誰、と言おうとしたがその声が出ることは無かった。



あまねくん、寧々ちゃん




光くんが3人で寝ていたから。






3人仲良く寝てるなあ…

仲良しさんだ

いいな

羨ましい



よく分からない感情で私の心は埋まってしまった。




なんで、私、うらやましいって思ったんだろ



光くんとは仲良しだって言える自信ある



なのになんで




寧々ちゃんとあまねくんに嫉妬しているの、?





2人が今日光くんと仲良くしてたから?





それとも、私より2人の方が仲良しだったと思ったから?




「ヤダ、こんな自分」



今の自分は嫉妬の塊だ。


醜い。






でもそんなことより、この光景を見たくない。





私の唯一の友達に友達がいるのは知ってたけど、私が1番じゃなきゃ嫌だなあ

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作者名:シロツメクサ | 作成日時:2022年3月3日 22時

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