13話 ページ13
目の前にはつかさくんがこの部屋の主と思われる怪異を一方的に攻撃している姿と
ミツバくんと寧々ちゃんが怯えている姿。
あの怪異、痛そう…
可哀想に
私は寧々ちゃんのところに行く。
「大丈夫?」
私が居ることに驚いたのか目を見開く寧々ちゃん
「っ…?!Aちゃん…?なんでここに…
なんでつかさくんと一緒に…」
怯えた目で私のことを見てくる。
別に私があの怪異をあんな風にした訳じゃないから怯えなくてもいいのに
「トモダチ…だから?」
「友達…」
トモダチって言ったら更に怯えだした
…つかさくん寧々ちゃんに何をしたらこんなに怖がるんだろう
すると背中につかさくんが抱きついてきた。
….重いなあ
つかさくんは寧々ちゃんのことを観察している。
どうしたんだろ
「生きてる?」
「え
うん」
寧々ちゃんは戸惑いながら答えた。
「そっか!良かったね」
そう答えるとつかさくんはミツバくんの所へ行った。
寧々ちゃんは何かを考えているのか少し静かになったあと絶望した顔をした。
…私、寧々ちゃんの笑った顔好きなのになあ
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作者名:シロツメクサ | 作成日時:2022年3月3日 22時