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「おじゃまします」と言って扉を開ける。
すると、また子の言った通り、
晋助は万斉と話していた。
「ここに来るなら昼に教えてよ」
「また寝て怒られてんのかと思ったからな」
暇つぶしでここに来ただけだ
晋助はそう言って座っていた椅子から立ちあがった。
「私がいつも授業中寝てると思わないでくれる?」
「なんだァ?6限目は数学だったのか」
「そう。数学の授業で私が寝るわけないでしょ」
舌を出しながらそう言ってやった。
これでも一応数学は学年トップ争いしてるのだ。
数学は楽しいし、寝てられない。
「さ、帰ろ、晋助」
もう少ししたら先生校門前に立っちゃうよ
そう言えば「あァ」と短い答えが帰ってきた。
プレハブから出て、あたりを念入りに確認する。
先生がいないことがわかれば、急いで門を出た。
...生徒も先生も校門前にいなくて助かったあ。
学校1の不良は、全校生徒に顔がわれてるのだ。
油断はできない。
「ねえ、アイス食べたいからコンビニ寄ろ」
「テメェはまた俺の金で食うのか?」
「あの人達のお金はできるだけ使いたくない」
服の袖を掴みながらそう言えば、
フッと鼻で笑う声が上聞こえてきた。
...笑うなんて、失礼なヤツめ。
「仕方ねェから今日は買ってやらァ」
「そう言って毎日買ってくれるよね」
「そう言うなら、今日はなしだな」
「前言撤回するから、アイス買ってください」←
なしとか言いながらコンビニに入るあたり、
晋助はツンデレ要素が詰まってるよね。
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作者名:煎餅 | 作成日時:2019年6月16日 20時