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あのあと、なんとか晋助を説得し、教室へ入る。
ギリギリまであの状態だったため、
起きたあとはダッシュで準備してダッシュで来た。
もう、学校の授業始まる前に疲れた...。帰りたい。
「A、疲れすぎアル」
「急いで来たんだから仕方ないじゃん...」
「そんなんでくたばるなヨ お前、体力無さすぎネ」
「神楽に言われてもなあ...」
神楽はものすごく体力などの身体能力がある。
それで沖田とやり合うことができるほどに。
大暴れする沖田と神楽はすごいと思うが、
別に自分もそうなりたいとは思わない。
晋助が、守ってくれるしね。
「何ニヤけてるアルか気持ち悪い」
「神楽、私に悪口言わないで」
「本当のことネ」
神楽の言葉にショックを受け、
机に突っ伏していれば、お妙から名前を呼ばれた。
廊下側にいたため、そこへ行けば、
お妙がニコニコ笑顔で指さしたのは他クラスの男子。
「は、橋川さん...!こ、これ...」
オドオドした様子で渡されたのは白い封筒。
「何コレ」と聞こうとすれば、
「で、では...!!」と言って何も言えずに去られた。
私に白い封筒渡して呪いでもかけたつもり...?
それ思いながら席に向かおうとすれば、
お妙の言葉に立ち止まった。
「Aちゃん、どっちを選ぶのかしら?」
「どっち...?」
「えぇ...」
校内1の不良を選ぶのか、他クラスの子を選ぶのか、ね
そう言ったお妙の表情は、どこか楽しそうだった。
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作者名:煎餅 | 作成日時:2019年6月16日 20時