春雨第5師団の団長は地球人！

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地球に来てからやっと1週間がたった。

片山に真選組を見張らせていたため、真選組の様子を聞いてみれば面白いことになっているらしい。なんでも、“鬼の副長”と恐れられていたあの土方十四郎がヘタレたオタクになってしまったこと。そして、真選組をクビになってしまったこと。


「あと団長、団長が会ってた娘のいる万事屋は、真選組とのくされ縁ってのがあるみたいです」

「仲がいいのか？」

「おそらく、出てくるかと...」



なんでも、ヘタレた土方と万事屋が一緒にいたのを見かけたらしい。神楽がいるのなら私は手はあまり出せない。

でも、私達の仕事は見張りなのだ。様子を見るだけでいい。つまり、神楽達万事屋が出てきても戦う理由などどこにもない。それに目的は真選組の目を逸らすこと。

_____この件は鬼兵隊に任せても大丈夫そうね。


「真選組局長“近藤勲”は伊東鴨太郎と一緒に列車に乗り移動を開始したようです。団長、追いかけましょう」

「当たり前でしょ」



その後はすぐに列車の方向へタクシーで向かった。だが、そのタクシーの運転手は｢交通安全が大事じゃ｣など言うお爺さんだったので、金を置き、私が運転させてもらった。


「団長、ご老体にはその運転は体に響きます。ですが相変わらずすごいドライブテクニックですね」

「喋ってると舌噛むぞ」


医療費と言ってプラスアルファとして金をお爺さんへ置いて急いで列車の近くまで片山と一緒に向かった。

...タクシーを盗んで。

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