もう1人の吉田松陽の弟子 Part２ (ページ9)

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とうとう勘当されたのか

と言っては高杉をどんどん怒させるようなことを

言っている士族のボンボンの奴ら。

高杉は予想通り拳を握りしめている。

「庶民の食べるような者を食べておっては

もう2度とお前は士族になんか戻ることはできない。

お前はもう、侍になることはできない」

高杉に向かって放たれた言葉。

ああ、なんて無知な言葉だろうか。

その台詞、そのままこいつらに返してやりたい。

「それに貴様」

と言って私を指さすアホども。

「見るからに弱そうな顔しおって...

お前は士族であろうが侍にはなれやせん」

その言葉に私は唇を噛み締める。

女だからって区別されるのは嫌いだ。

確かに私は...

高「確かにAは弱ェ」

『なんだと...！』

高杉には幻滅したぞ。

これかは低杉とでも呼んだろかコノヤロー。

高「けどおめェらよりは

剣術以外でも強ェに決まってんだろ」

高杉のその言葉を聞いて、私の頬には涙が伝った。

良かった、ただのめんどくさがり屋とか

白米しか頭にない奴とか言われなくて良かったあ。

桂「それに1つのことに対して一生懸命だしな」

私の肩に手を置いて、桂も褒めてくれた。

お母さんの桂が、初めて褒めてくれた。

あ、高杉も初めてだ。

銀時からは...1回もないや。

「桂か...貴様も松下村塾へ行ったらしいなァ？」

涙が止まらない私とは逆に、

ピリピリした雰囲気を作り出した士族ども。

こんな状況なら、

松陽を連れてきた方がいんじゃないかと思う。