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『…松陽、今回も私の負け』
松「やっと負けを認めましたか」
うん、まあ…こんだけ痣ができれば、ね?
だれでも負けを認めると思う。
あれから何回か松陽に挑んだが、やっぱりボロ負け。
松陽、無敵な気がする。
『ねえ、松陽…』
松「?どうしたんですか?」
『銀時達はさ、やっぱり男の子だから力が強い。
私達は今はまだ子どもだからあんまり差はないけど、
大人になったら今以上に差が開く…。
どうやったらその差、埋められるのかな…』
そう。今ですら銀時には勝てない。
からおそらく高杉にも勝てないだろう。
桂は…、素振りしか見たことないけど、
素振りの力は私よりやっぱり強い。
それを見る度、私は置いていかれるようで怖くなる。
今も…そう。
そもそも、その差が埋められる気もあまりしない。
松「侍の強さは剣の強さだけではありません」
『…』
剣の強さ以外になにがあるの。
松「また剣の強さは力の強さだけではありません」
『そりゃ、ね』
それは理解できるんだけど…。
松「力の強さに対抗できるものはなにか、
考えて実践してみたらどうです?」
『力の強さに対抗できるのってなに』
松「それはまずは自分で考えないとだめですよ」
自分で考えてから実践する…。
それをちゃんと自分のものにすれば、
銀時達に少しでも勝てるかもしれない。
『ありがとう、松陽。本屋行って探してくる!』
本屋に書いてあるとは思えないけど。
まあ、ヒントはある可能性もあるし。
松「本に書いてあるんですかね…」
私もそう思う。
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樹羅 - 幼少期、すごい。かわいすぎ。(ニックネ−ム、樹羅とか吉羅とかあるんで「きら」読みは全部うちです。) (2019年6月3日 14時) (レス) id: 2c9031588c (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めちゃんこ面白いです!これからバンバン感想書きまくるかもしれないですが←おい 頑張ってくださいね! (2019年6月3日 1時) (レス) id: ccb1bfcc8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煎餅 | 作成日時:2019年3月20日 1時