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あれから数日がたった。
松下村塾ではいつもより騒がしい声が響き渡る。
『こりないね、2人とも』
桂「そうだな」
なぜならそう。
銀時と高杉はあれから毎日稽古しているから。
今もそう。ずっとやり続けている。
松下村塾の皆、ほとんど見飽きてきてるけど。
『今日はおにぎりないの』
桂「稽古中に持ってくるわけないだろう」
呆れた目で私を見てるけど桂、
あんたこの前の稽古のときに握ってたじゃん。
桂「お前もやらないとあいつらに置いて行かれるぞ」
そう言って桂も竹刀を振り始める。
…私、もう置いていかれてるんだよね。
銀時にボロ負けしてからやりあってないけど。
…私も素振りしよ。
「Aちゃんはなんでいつも誰かと稽古しないの?」
素振りをしているとき、急に女の子が聞いてきた。
名前は知らない。←
けどいつもよく話している子。
『なんでって言われても…』
こういうとき、ものすごく国語力が欲しくなる。
私生まれも育ちも日本なのに日本語わかんない。←
『というか、急になに』
「いや〜、銀時はいつも高杉とやってるけど、
Aちゃんがやってるのは見たことないなあって」
そういえばこの子来てまだ1年たたないのか…。
『私、前銀時とやってボロ負けした』
「それから高杉みたいに何回も挑まないの?」
なんて説明したらいんだろう…。
実は私は何気に負けず嫌いなところがあるらしい。
なのになんで銀時に挑まないのか。
そう、次やって勝って同じ目にあわせるため。
『なんか…めんどくさくて』
もうめんどくさいからそんな理由でいいや。
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樹羅 - 幼少期、すごい。かわいすぎ。(ニックネ−ム、樹羅とか吉羅とかあるんで「きら」読みは全部うちです。) (2019年6月3日 14時) (レス) id: 2c9031588c (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めちゃんこ面白いです!これからバンバン感想書きまくるかもしれないですが←おい 頑張ってくださいね! (2019年6月3日 1時) (レス) id: ccb1bfcc8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煎餅 | 作成日時:2019年3月20日 1時