もう1人の吉田松陽の弟子

プロローグ ページ1

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「村を焼き払え！！」


「全員皆殺しだ！！」


「餓鬼でも容赦なく殺せ！！」



なんで…



「あれは見つかったか！？」


「いいえ、見つかっていません！」


「見つけ次第早く奪え！！」



なんで私がこんな目に…



「まだ見つからんのか！！？」


「申し訳ありません、どこにも…」


「早く探し出せ！！」



なんで私がこんな目に合わないといけないの…



私のお母さんもお父さんもあの人たちに殺された…



なんでお母さんたちは殺されたの？



お母さんやお父さんだけじゃない



私を除く村の人たちが全員殺された



私1人が…、生き残された



お母さんたちから渡された剣を持って

木の影から森の中へ走りながら逃げた

裸足だから足が痛い

足の裏の皮が向けて血が出てるのがわかる

でも、私はまだ生きていたいんだ

死にたくない

でも…

お母さんたちのいない世界で生きても…

楽しくなんか、あるはずない









そんな私を救ったのは"吉田松陽"という人だった___

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