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辺りに一瞬、静寂が戻った
隣の彼が例の木の所へ向かい
地面に落ちた綺麗な石を拾って小さなケースへと仕舞った
彼が再び此方へ戻ってくると
安寧を取り戻したのが分かったのだろう次第に鈴虫達の声がよく聞こえてくるように成った
??「未だ石に慣れていらっしゃらない筈なのに一撃とは…感服致しました」
彼から称賛とﾊﾟﾁﾊﾟﾁと乾いた拍手が送られる
A「えっと…ありがとうございます…? でも、なんで…いきなり……こんな」
本当に投げ飛ばせるなんて思って無かったし、何時の間にか幼女アニメに出て来る可愛らしい戦士達の様な服装に変わってる
色彩が分かるのは有り難いけど…
異常事態では?
エミ「私と契約を交したからです。嗚呼、申し遅れました 私アンバーのエーミールと申します」
A「あんばー…?」
エミ「ええ、私の潜在原石…一般的に潜在能力と言われてる物です。
この石の力は普段…日常を過ごして居るだけでは開花しません
開花の方法は3つ…
一つ目、開花済みの人物と契約を交わす
二つ目、己の生命に関わる危機
三つ目、悪魔との契約」
A「あ、悪魔!? 悪魔って…架空生き物として本に出てるあの?」
エミ「はい。一般的に知られているあの悪魔です。因みに先程Aさんが一撃で倒したのも悪魔です」
A「え、アレが!? 悪魔ってもっとこう…絶望的に強いのかと」
エミ「どうやら個体差が有るようでして…先程の様に手当たり次第に人間に攻撃を仕掛けて来るのも居れば、比較的無害な悪魔だったり、言葉巧みに人間を操り揉め事を起こす悪魔なんかも…本当に多種多様です
ただ、共通しているのは
開花する前の人間の原石を手に入れる事」
A「えっと…つまり…?」
エミ「人間を喰らい殺す事です」
A「開花してない人間は食料…的な…?」
エミ「あくまでも仮説なので恐らくになりますが」
A「じゃあ、開花してない人全員を開花させれば」
エミ「それは駄目なんです
私も同じ事を考え、実行したのですが…そもそも原石の輝きが強く無ければ契約を交わした時点で廃人と成って数時間後に消滅してしまう」
続く (更新停止中)
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作者名：凍てつく闇 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Sorasora061/
作成日時：2023年6月1日 3時
