三日間の滞在 ページ50
結局私は三日間、熱が続いて沖田の家で隔離されてしまった。
ミツバさんは私の下着やパジャマを買ってくれたり、ご飯を作ってくれたりして本当によくしてくれた。
夕方になれば沖田が学校から帰ってきて、私は部屋で沖田に学校での出来事を教えてくれて今までの気まづい空気が嘘のようだ
そして学校帰りに買ってきてくれたのか、私の枕元に栄養ドリンクが入ったコンビニ袋を置いて机で勉強を始める
泣いたことにはありがたいことに触れず、に何も心配するような言葉はかけて来ないが、ドリンクを買ってきてくれたり、おかゆを持ってきてくれたりなど、その行動は優しさで溢れていた
その優しさを三日間感じて、沖田に対しての印象がだんだんと変わっていく
今まで、真選組の一番隊隊長のイメージが張り付いていて、そのことばかり考えていた私だけど、そんなのは全く関係なく、今の沖田を純粋に友達として好きになっていく
『そういえば沖田。この猫ちゃん結局飼うんでしょ?名前は?』
布団に入りながら、机で宿題をしている沖田に尋ねる
沖「名前・・そういや考えてなかったな。サド丸でいいや」
『このこメスだよ!?』
沖「別にいいだろィ」
『ペット病院で沖田サド丸ちゃんって呼ばれるこの子の身にもなってあげてよ!』
沖「めんどくせェな。んじゃあテメェ考えろよ」
『私が決めちゃっていいの?』
沖「いい。変なのだったら殺す」
『理不尽!!』
猫の名前、か。
沖田の気にいる名前って何かな。沖田の好きなものは落語と剣道と近藤さんとミツバさんでしょ?
あ、ミツバさんの名前借りよう。
そうだ、これがいいかも
『ねえ、ホープはどう?
ミツバさんの名前から取ったの。三つ葉の花言葉って愛とか希望。希望を英語にしてホープ。
どう!?』
沖「姉さんの名前から・・・へぇいいセンスしてんじゃねェか」
わかりやすい!嬉しさが隠せれてないよ沖田!!
笑みがこぼれちゃってるよ!!
沖「んじゃ、お前今日からホープな」
小さなホープを抱き上げて、膝に乗せながらまた宿題をやっていく。
すごく気にってくれたようで嬉しい
今回熱のおかげで、沖田とまた距離が縮まった気がする。
確かに私は沖田総悟という存在を崇拝していたオタクだった。
けれど今は普通の友達としてこうして会話ができることにとても喜びを感じた
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このまま穏やかな生活を送ることができれば・・・
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愛美(プロフ) - カルピン☆☆さん» ありがとうございます!!更新頑張ります (2018年8月6日 14時) (レス) id: a19c0604ca (このIDを非表示/違反報告)
カルピン☆☆(プロフ) - この作品好きです!!更新楽しみにしてます! (2018年7月25日 14時) (レス) id: cd957b2a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年7月18日 22時