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不調なスマホ ページ19

沖田side




『気にしないでよ』

そういったあいつの表情は本当になんでもなさそうだった。


ハイジャックの被害者だとは思わなかった。なんせ毎日が最高のテンションで、悲しんでいるそぶりも見せていなかったからだ。

被害者の苗字と一緒だな、とは思ったことはあったけど、そのまさかであり、内心驚いた



神「そういえばA、私Aの連絡知らんアル?」


『え?あ、そういえば!』


女子共とすげえ仲良くなったかと思ってたが、連絡先まだ交換してなかったのか。


『あ、でも私日本帰ってきてスマホで連絡したことなかったな・・・・
ねぇ神楽、まず番号教えてくれない?本当に繋がるか試したい』


神「おっけーアル」




先ほど初めて聞いた、アメリカからの帰国子女、という事実


英語の授業の時、妙に発音いいなとは思っていた。


そうか、俺に対してのキチガイさはアメリカで習得してきたのか。
まあよく分かんねぇが

『あ、繋がった!もしもし?わたしわたし!』


神「もしもし〜私という友達は知りませんヨ〜」


バカなことしてんな、と思いながらカバンから出した昼飯を出す


土「今日は弁当か。ミツバの様子はどうなんだ?」

沖「元気でさァ死ね」

相変わらず俺の姉貴にご執着なようで何よりだ。




まああんなことがあってから俺も下手に邪魔できねぇが・・・


神「あれ?A、やっぱ変みたいアル。すごい電話の向こうでザーザーいってるネ」


『え?ほんと?なんでだろ』



今時の携帯でザーザーなんてノイズするって不良品じゃねぇか





妙「なら私とも電話してみましょ、番号交換ついでに!」





それから数人の女子と交換しながら電話しているようだが、相変わらずノイズが入っているらしい



土「妙だな。お前そのスマホ壊れてんじゃねぇのか」

近「俺たちとも交換してみようぜ!」

マヨネーズをかけていた土方も、唐揚げを頬張っていた近藤さんも後ろで騒ぐあの女を気にし出す。


土「・・・おい総悟、お前もついでに交換して確認してみてくれ」


『ええ!!!!え、いや!えええ!本当?交換してくれるの?』


キャッキャと喜ぶバカと対照的に、土方も近藤さんも、それに山崎も真剣な顔つきになっている。


この顔つき・・・なんかあるな





こんなバカに自分の番号が知られるのは嫌だが、頭の片隅に浮かぶある可能性を確かめる必要がある


そして確信した








沖「おいアホ女。盗聴器らしき物ついてんじゃねェの」

盗聴器は誰の仕業→←気遣い



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愛美(プロフ) - カルピン☆☆さん» ありがとうございます!!更新頑張ります (2018年8月6日 14時) (レス) id: a19c0604ca (このIDを非表示/違反報告)
カルピン☆☆(プロフ) - この作品好きです!!更新楽しみにしてます! (2018年7月25日 14時) (レス) id: cd957b2a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛美 | 作成日時:2018年7月18日 22時

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