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柊は武智と豪翔大学の関係を徹底的に調べた。
その中で武智を始め、A組の諏訪、甲斐、里見、宇佐美らがフェイク動画に関係していることがわかった。
けれど沖のことだけが分からなかった。
その事が唯一気がかりだったけれど計画は進んで行った。
相良「本当に…やるのか?」
柊「……俺はもう長くありません。最期に教師としての本懐を遂げたいんです。
そうか、と頷いた相良はある人をその場に招き入れた。
相良「どうぞ。……文香の、本当の父親だ。今回の計画を成功させるために協力を仰いだ。」
それが、五十嵐理事官だった。
五十嵐「腰を下ろす前に、一つだけ聞きたいことがある。……これからやろうとしていることは、復讐なのか?」
柊「いえ、これは文香や景山のような犠牲者を出さないようにするための、救済だと思っています。」
五十嵐「そうか……いいだろう。話を聞こう」
計画の話をし、そろそろ終盤、という時だった。
柊の携帯に着信が入った。
見たことも無い番号だった。普段なら知らない番号は出ないはずなのに何故か出なければいけないと思ったのだ。
柊「……すみません、」
出た相手は警察だった。
“沖Aさんの、担任の方でしょうか?”
柊「……はい」
柊は駆けた。
必死に、後ろも向かずに。電話口で伝えられ、その通りに行けば着いたのは近くの大きな病院で。
柊「沖!!!!!!!!!!」
そこで見た沖は、ただベッドの上で無表情で涙を流し続けるだけの人形のようだった。
柊「沖、おい、沖!!!!!」
『……せ、んせ、』
顔が痣だらけになり、微かに震える体、止まらない涙。
このままだと沖は死んでしまう。そう思った柊は毎日のように沖の病室に通った。
その事を相良と五十嵐に話せば沖の担当刑事が五十嵐に変わり、沖への救済が深くなっていった。
そして沖がベルムズのいるYURIBAで働いていたことが分かり、そして諏訪との関係が割れ、本人に確かめようとした柊の目に飛び込んできたのは、自ら命を絶とうとしている沖だった。
そんな沖に、柊は話を持ちかけた。
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Lemon!?(プロフ) - こんなに素敵な作品を作っていただいてありがとうございました!!号泣してしまいました(笑)ストーリー性とか人間らしさとか夢主ちゃんがしっかり思いを伝える所とか命の大切さとか、この作品で様々なものを学ばしていただきました!本当にありがとうございました!! (2022年9月18日 6時) (レス) @page49 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - ありがとうございました!ずーっと号泣してました笑この話を見てドラマを思い出しましたこの小説をいろんな人に見て読んでもらいたいと思いますこの小説を見たら誹謗中傷がどれだけ最悪のことかその一言でどれだけ人を傷つけているかわかるのでみんなに読んでほしいです (2020年11月30日 1時) (レス) id: 15fe2f62ff (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - ありがとうございました!ずーっと号泣してました笑この話を見てドラマを思い出しましたこの小説をいろんな人に見て読んでもらいたいと思いますこの小説を見たら誹謗中傷がどれだけ最悪のことかその一言でどれだけ人を傷つけているかわかるのでみんなに読んでほしいです (2020年11月30日 1時) (レス) id: 15fe2f62ff (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございました!お疲れ様でした、これからも他の小説更新など頑張ってください!長文失礼しました! (2019年3月26日 16時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 完結おめでとうございます!終わってしまうのが本当に寂しく、、最後の最後まで泣かせていただきました!そして、最後に申し訳有りません、、あとがきの前のラストページの最後の()内、闇へようこそ、が 闇へようそこ になってましたよ! (2019年3月26日 16時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年3月3日 19時