3年A組の、闇へようこそ 4幕

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甲斐｢ぶっきーと通じてるAだからきっと武智が犯人なんだろうなって｣




頭いいな。って思っちゃった。




『……そっか、』




そう呟いた時、イヤホンから先生の怒鳴り声が聞こえてきた。




柊“9月25日！！！！景山澪奈が命を絶った日です！！僕はその日、彼女と一緒に居ました！！そこで彼女は“これからフェイク動画の犯人に会いにいく”と言っていました！！！”

武智“またその話か…”

柊“ネットに流出した動画には、景山と一緒にビルに入っていく人物が映っていました！！！！”

武智“だから僕じゃないっ、”

柊“その人物の格好はその日あなたがテレビに出演した格好と全く同じで─────”

武智“僕じゃないって言ってるだろう？！？！服装が同じだからつもてどうだって言うんだよ！！そんなの証拠にもならないっ、”




ああもう、馬鹿だこいつは。




武智“フェイク動画の顧客リストも盗聴テープもそうだ、警察に提出できない意味の無い物証ばっかり！！”




そうやって叫んだ武智は、びっくりするくらいの大声で叫んだ。




武智“詰めが甘いんだよっ！！！！！！”




思わずイヤホンを外しそうになってしまったけど、途端、私のイヤホンに雑音が続けて3回。

隼人と繋いでいた手を解いて立ち上がる。




甲斐｢……A？｣




驚く隼人をスルーして、教室にあるテレビを付ける。

そこに映っていたのは、暗い校舎に先生と武智が向き合ってる姿だった。




兵頭｢なんだよこれ、おい先生！！！｣




そっと後ろへ下がれば一気にテレビへと群がる彼ら。

よし。って確認すれば先生との電話は切れる。


テレビを見ろっていう合図だった。





武智“そんなことで僕を追い込もうとしたって無駄だっ！！！！”




画面を見れば、出て行こうとした武智だけど、先生のスマホにタイミングよく届いたメールの通知音に足が止まる。

そして笑った、先生。




柊“そうでもないみたいですよ？”




振り向いた武智に先生が画面を向ける。




柊“その動画に、あなたの顔が映っていたそうですよ？”

武智“……は、？”




鏡に映った、帽子を被った武智の姿だった。




武智“ばっ、ばかな！！！！！！”

柊“用心していても、ボロは出るものですねぇ〜！”

武智“う、うそだっ、何かの間違いだ！！！そんな、そんなわけないっ！！！”









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