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唇を離した時、隼人が私を抱き締めたのを離して、床へと座り込んだ。
『はや、と？』
甲斐｢っ、う、｣
なんでって、肩に触れれば、肩を震わせて言った。
甲斐｢っ、俺、……パパになりたかったな、｣
頭の中が真っ白になって、なんでこんなに隼人が泣いてるのか、なんでこんなに震えてるのか。
痛いほど伝わってきて、私は両手で口元を抑えた。
甲斐｢ごめんなっ、｣
ごめん、ごめんって何度も何度も謝ってそっと、私のお腹に触れた。
その手が震えていて、嗚咽が溢れた。
甲斐｢痛かっただろ、っ、ごめんな、……っ、パパなのに、ママすら守れなくて、…ごめんっ……｣
傷口に触れた瞬間、私の中の何かが壊れて、声を上げて全てが溢れた。
『ぅっ、あぁっ、……ひっ、…つぅ……隼人っ、』
体を起こして、ギュッと首に腕をまきつけ引き寄せた隼人の腕の中で泣いた。
『ママに、なりたかったっ！！……隼人と、2人で、親になりたかった』
たかが高校生。されど高校生。
17歳と18歳。
子供と大人の狭間で、本人達は大人だと思っているけれど世間から見たらまだまだの子供。
選挙権が18歳以上ってなったけど、まだまだ何もわからない世間知らずの子ども。
そんなことは、分かってる。
でも、私達はそれぞれ命の大切さを分かってた。
それぞれ両親を見てきたからわかる。
命の尊さを。
そんな私達だからこそ、辛くて仕方ない。
『ママになりたかった、ごめんねっ、ママ、守れなくてごめんねっ』
甲斐｢っ、……ごめ、｣
声にならない叫びを上げて、もうどこにもいない自分らの子どもに懺悔する。
一生忘れない、2人だけの────────悲しみ。
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?? ラベン(プロフ) - 世恋さん» ほんとだ！！！ありがとうございます！笑 (2019年2月22日 13時) (
レス) id: eb4c247be4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - 遠くが見えないのは近視じゃないですか？違ったらすみません！更新頑張ってください！ (2019年2月22日 12時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
海理 - お誕生日おめでとうございます (2019年2月20日 14時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
TWICE - お誕生日おめでとうございます！これから頑張ってください！ (2019年2月19日 22時) (レス) id: 08f374a58a (このIDを非表示/違反報告)
れあてぃん。(プロフ) - お誕生日おめでとうございます！！うちのお兄ちゃんと同じ誕生日だったなんて笑 (2019年2月19日 19時) (レス) id: 2e97a00b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2019年2月11日 20時
