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でも、この思いは少なくとも、セノさんに七星召喚で勝利したら伝えよう。それまではまだこの胸にしまったままで、大事に育んでいきたい。

アアル村まで送るというセノさんのご厚意に甘え、その背について行くことにした。覚悟を決めて歩き出すと、その背中にぶつかってしまい、咄嗟に謝る。振り返ったセノさんが手を差し伸べて。



「足場が悪い。手を繋いだ方が安全だ」

「でも…大丈夫です。歩けますよ」

「躓きそうになっていたように見えたんだが」



気のせいか?なんて聞いてくるので、その事実を認めるしかなく。セノさんの立場の難しさを表すように、いくつもマメが浮かんだ手のひらを掴んだ。



「俺たちはもう会わない方がいいと言っただろう」

「…はい」

「あれは、羊の覆面を被った集団の残党や、家族をはじめ親しい間柄などの擁護派を処理しきれなかったことを想定して言ったんだ」

「そうだったんですね…」

「先程の奴らで残党は全滅した。もう心配はいらない」



心労を負わせてしまってすまないな、と申し訳なさそうに私を見るセノさんだが、そんな謝ることではない。そこまで私を気遣って、先を見越して発してくれた言葉には感謝を述べたい。

( ──ということは。 )
もう二度と会わないという言葉は撤回されたということでいいのだろうか。



「私、またセノさんに会ってもいいのでしょうか?」

「……?ああ、勿論だ」



よかった、そんな安心感が胸いっぱいに広がる。

それから少し休憩をしようということになって、セノさんが特製の料理を作ってくださった。米に肉やドライフルーツを混ぜてヨーグルトと一緒に焼いたものらしく、唯一まともに作れる料理だとか。

既視感のある風味でも、確かに美味しい。セノさんに感想を伝えると嬉しそうに微笑んだ。



「今回の事件について、先程の討伐により後処理まで完遂した。このことをスメールシティの方まで報告しに行くんだが……」

「はい」

「よかったらまた一緒に来ないか?」



セノさんの誘いに嬉しくなって何度も頷く。挙動不審だったかもしれないが、依然表情を変えないセノさんが「それなら決まりだな」と言い切った。




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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。!ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)! (8月13日 12時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした!!お疲れ様です! (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます!元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……!自分らしく執筆を頑張りますね! (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです!話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい!応援してます!! (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲原 | 作成日時:2023年1月19日 12時

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