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それからキャンディスのご飯を平らげて、セノさんと「ご馳走様でした」と手を合わせる。「美味かった」というセノさんの言葉に「ありがとうございます」と微笑むキャンディス。



「セノさんはこれからどちらへ?」

「アアル村の経済状況と物資が行き届いてるかの確認をしに行く」

「それならAさんも一緒に行ってはいかがですか?」

「え…!?」



笑顔で提案するキャンディスを凝視していると、「ラミズさんと七星召喚のカードをトレードする約束をしていましたよね」とのこと。明日の午前に行くという話だったが、折角なら行ってしまおうか。

おずおずとセノさんの方を見ると特段気にも止めていないようだったので、付いて行かせてもらうこととなった。



「おや、セノさん」

「久しぶりだな。数日前に資材を送ったのだが無事に届いているか?」

「ええ、届いてますよ。わざわざありがとねぇ」



かつてシティにて働いていたというジャワヒルさんは自身で作った手芸品を売っており、私も何度かお世話になった。先日材料不足を嘆いていたのだが、セノさんはそれを把握した上に手助けをしていたというのか。



「あら、Aちゃん」

「こんにちは」

「ということは、お二人は──」



その際は言わずに、ふふと上品に笑うものだから思わず「違うからね!?」と止めに入ってしまった。だがセノさんは微塵も気にしていないようで……。



「スメールシティにスライカという毛布店を営む者がいるんだが、売れ残った毛布の素材であれば提供してくれるらしい」

「まあ、それは嬉しいね」



じゃあよろしく頼むよ、と無邪気な笑顔を浮かべたジャワヒルさんに対してもセノさん眉一つ動かさずに「分かった」と毅然としていた。彼女に別れを告げてから彼に話し掛けてみる。



「あの…セノさん」

「なんだ」

「セノさんはスメールシティにはよく行かれるんですか?」

「マハマトラだからな」



それもそうか、と自身の発言に猛省しつつ、スメールシティに行ったことのない私からしてみればとても羨ましかった。どうやらそれが表情に出ていたらしく。



「連れて行こうか」

「…え」

「明日、仕事のついでだが」



セノさんの誘いにたまらず嬉しくなって、二回ほど首を縦に振ったのだった。



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03:スメールシティの観光客→←・



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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。!ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)! (8月13日 12時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした!!お疲れ様です! (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます!元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……!自分らしく執筆を頑張りますね! (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです!話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい!応援してます!! (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲原 | 作成日時:2023年1月19日 12時

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