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どうやら魔物が出たらしい。屋内へと避難する人たちを見送り、私は魔物が出たという方へ向かう。

すると、キャンディスが一人で盾と槍を駆使して戦っていた。予想以上の魔物の数に流石のキャンディスも苦戦しているようで、私にも何かできないかなと首を傾げていると。



「──Aさん!」



キャンディスの声が響いた。次の瞬間には、キャンディスに群がっていたはずの魔物が私を囲んでいたのだ。

キャンディスがこちらへ足を踏み出す、魔物が携えている刃が私の首元を向かって振りかぶってくる。抵抗すら出来ない自分に情けなさを感じながらぎゅっと目を瞑ると、何かが駆け抜ける音がして。



「……セノさん…?」



目を開けなくても分かった。



「…お前は何も分かっていない」



左隣で発せられる声は少し怒っているようだった。目線をうっすらとそちらに向けるが、表情は特段変わりなかったのだが。



「どんなに近い場所であっても外出する際は俺を呼べと言ったはずだ」

「すみません…」



こちらへ駆けつけてきたキャンディスにも同様に謝ると、「謝らないでください。Aさんが無事でよかったです」と抱きしめられた。

それから、魔物によって荒らされた植物や建物について見に行ってくると、キャンディスは向こうの方へ行ってしまった。



「これからは俺がずっと傍に付く」

「え……!?」

「またこうして少しでも一人で外に出られると困るんだ」



そんな、忙しい大マハマトラ様が私に付きっきりなど大丈夫だろうかとも思うが、以前スメールシティを観光した際、「スメールで起こる殆どの違法行為は、わざわざ俺が出向く必要もないことばかりなんだ」と言っていたから、そんなに忙しくもないのか?と考えつつ。



「分かっただろう?魔物はお前を見つけた瞬間寄ってきたと」

「…はい……」



それは戦闘経験が皆無である私にも分かった。それまで冷静であった魔物達が血相を変えて寄ってきたことも。

セノさんはその日から、私と同じくアンプおじさんの元で寝食を済ませることとなった。




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06:月下の青年→←・



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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。!ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)! (8月13日 12時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした!!お疲れ様です! (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます!元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……!自分らしく執筆を頑張りますね! (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです!話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい!応援してます!! (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲原 | 作成日時:2023年1月19日 12時

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