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「ゴン太は…高宮さんのこと守りたいって思ってるよ。どんなものからも、ゴン太が守りたいんだ」
それなら……同じ『好き』ってことでいいのだろうか。これは本当に現実なのだろうか。
私が手を差し出すと、大きな手がそれを包み込む。至近距離で見つめ合って、互いが引き合うように目をつぶる。
「…ん、──」
「…………」
「っんぅ、…ぁ、……まっ、！」
触れるだけの軽いキスと思って受け入れたものの、何故か私の咥内に温かいものが入ってきて、反射的に突き飛ばしてしまった。強靭なゴン太くんからして見れば、非力もいいところだろうけど。
「な…なんで……」
「え？ごめん、ゴン太何か変なことしちゃったかな？」
「初めてのキスで舌入れるのは、紳士のやることじゃないよ……！」
「えぇ！？そうなの！？ごめん！」
どうやら、ここに来る前に王馬くんに色々と吹き込まれたらしい。毎度のこと、純粋なゴン太くんになんてことしてるんだとは思っていたが、まさかその実害がこちらまで来るとは……。
「本当にごめん！もう二度と、高宮さんを傷つけることはしないよ！」
心から悔いているようで、ギリギリと歯を食いしばっているゴン太くんを安心させるように、じっと彼を見つめる。
「傷ついてないよ」
「え！？でも、紳士のやることじゃないなら、高宮さんは嫌な思いをしたんじゃないかな……？」
「確かに紳士のやることではないけど……嫌な思いはしなかったよ」
その二つにイコールが付くことに疑問を抱いているゴン太くんが首を捻る。これは説明をした方がいいのか、でもどう説明すればいいのだろうか……。
「ゴン太は紳士として、高宮さんの側にいて守りたいって思ってたんだけど…間違ってたのかな……？」
「そんなことないよ。でも私は、紳士かどうかは関係なくゴン太くんが好きなんだよ」
「………？そうなの…？」
ゴン太くんの頭の上に浮かんでいたはてなマークが消えていく。
「よく分からないけど……高宮さんがそう言うなら嫌じゃないってことなんだね」
「うん」
「なら、さっき高宮さんにしたことも、これからもいっぱいしていいんだね」
「う…うん……」
( 心臓持つかな……。 )
無理だな、持つわけない。諦めの境地に立ち、けれど目の前の彼が幸せそうだからそれでいいかと思うのだ。
.
続く
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咲原(プロフ) - ももかさん» リクエストありがとうございます！申し訳ありませんが、別の短編集にて書かせていただきますね。お手数お掛けします。。！ (11月25日 13時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 夢野秘密子ちゃんと夢主ちゃんが恋愛をしていて...恋人で両ヤンデレのお話が見たいです...！！ (11月11日 13時) (レス) id: dc5ce1bb66 (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - ♡さん» 確認が遅れてしまい、申し訳ありません。大変有難いお言葉です……(；；)！リクエスト了解致しました！ (9月27日 20時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
♡ - 初コメ失礼します！咲原さんの夢小説めっちゃ好きです!!あの…もしよろしければゴン太くんのやつみたいなキュンキュンする真宮寺くんの夢小説書いてくださりませんか…？ (8月20日 1時) (レス) @page27 id: 1e4698083a (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - オンブルさん» オンブルさんお久しぶりですー！リクエスト了解致しました！気合を入れて甘く仕上げさせていただきますね。。！ (8月13日 12時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2022年12月5日 18時
