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◆Rose P!nk(狛枝) ページ19

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☆?(?v?。)さんリクエストありがとうございました!

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ジャバウォック島にて、今日はどうしても外せない用事があった。外せない用事というか、絶対に会いたい人がいて、いつもは使わないローズピンク色のチークを乗せてみる。

( やっぱり似合ってない……。 )
そう自信を喪失しかけていた頃、探していた人物が目の前を通り過ぎた。


「…………あ」


白く細長い体に、ゆらゆらと髪を夏風に揺らしながら空港の方へと入って行った。思考する暇もなく、追い掛ける。


狛枝くんが一人でぼうっと何かを考えてる時って、何となく話しかけづらい雰囲気を纏っている気がする。そんな思考から、彼を追い掛けても話を切り出す勇気はなくて、ただ彼を見ていることしかできない。

ふと、狛枝くんが伸びをして、横を向いた時に、私が視界に入ってしまったのかこちらへ振り返られて。


「………え」

「…あ」


見つかってしまった。


「隣、来る?」

「…はい…」


思わず零れた敬語に肩を固まらせながらも、おずおずと狛枝くんの隣に座った。それまで鼓動は早まっていたものの、顔が一気に熱くなって、それを彼に悟られないかと不安になる。

狛枝くんの瞳は万物を見透かしてしまうような、不思議な力を持っている気がするのだ。


「ボクたち、こうやって改まって話すのって初めてだよね?」

「うん、そうだね…」


私が中々勇気を出せなくて、その上人見知りだからここまで想いが膨らんでも何も出来なかった。今こうして行動を起こせていることも奇跡に等しい。


「高宮さんは飛行機が好きなの?」

「好き、というか……乗ったことなくて。乗ってみたいなって、憧れがあって……」


そんな感じ、と笑って誤魔化せば狛枝くんも笑う。柔らかくて少し奇妙な笑顔を浮かべて、「ボクはあるよ」と話を始めた。

壮絶な過去、けれどそんなことを感じさせないように明るく話す狛枝くんは不気味にも思えた。乗っていた航空機がハイジャックされ、その後隕石に当たり両親が死んだと。





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咲原(プロフ) - ももかさん» リクエストありがとうございます!申し訳ありませんが、別の短編集にて書かせていただきますね。お手数お掛けします。。! (11月25日 13時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 夢野秘密子ちゃんと夢主ちゃんが恋愛をしていて...恋人で両ヤンデレのお話が見たいです...!! (11月11日 13時) (レス) id: dc5ce1bb66 (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - ♡さん» 確認が遅れてしまい、申し訳ありません。大変有難いお言葉です……(;;)!リクエスト了解致しました! (9月27日 20時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメ失礼します!咲原さんの夢小説めっちゃ好きです!!あの…もしよろしければゴン太くんのやつみたいなキュンキュンする真宮寺くんの夢小説書いてくださりませんか…? (8月20日 1時) (レス) @page27 id: 1e4698083a (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - オンブルさん» オンブルさんお久しぶりですー!リクエスト了解致しました!気合を入れて甘く仕上げさせていただきますね。。! (8月13日 12時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲原 | 作成日時:2022年12月5日 18時

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