Leber 8 ページ10
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『呪、術師…？』
「そう、呪術師」
男はさも当然かのように頷く。
『アニミズム信仰とかそういう古いやつのことですか？』
アニミズム信仰。あまり詳しくは知らないけれど、縄文時代とかそういう次元を超えたもっと古い信仰。
例えば、風が吹いたらその風には精霊が宿っていて、雨には雨の精霊が宿っている。
古代人或いは未開人たちは、自らにはその精霊を敬うなり喜ばすなりしてその精霊たちを自在に操れる、��超自然的��な能力を持っているとそう信ぜられてきた。
そういう信仰のこと。
宗教とかそういう次元の話ではない。歴史のある土地に住む人間がそう思っていた。未開人たちに根深く刷り込まれていた考え方、すなわち信仰だ。
のちに、その精霊を��呪術��と呼ばれる方法で操れる人間が現れた。
現代的に勝手に解釈すると、照る照る坊主を作るとお日様が必ず現れると信じていたような、厨二病の前段階のそれ、だと考えるとわかりやすいかも。
とにかく、その呪術を操る者、��呪術師��の力が衰えると宗教が生まれ、宗教がダメになってくると今度は科学技術が発達してきた。
つまり私が言いたいのは
『とても前近代的、否、前時代的なそれの話ですか？』
「近いけど違うんだなぁ、これが。
呪霊を呪力をもって祓う、それが呪術師だ。
階級もあるよ、ちなみに僕は特級。しかも呪術界で最強！凄いでしょ？」
『………それは、凄いですね。
でも、そんな人が私に何の用ですか？突然訳の分からない呪術師になろうよ〜
って言われてホイホイ着いていく程私は幼くありません。それに大学の授業も友達と廃墟巡りするのだって楽しい。
それを差し置いて呪術師になるのは些かリスクが高いと感じます』
ってか今何時だ？
スマホが先程からバイブし続けている。
きっと門限を越している。その怒りの電話のはずだ、これ。
「呪術師、給料とんでもなく高いよ？」
『え、なります呪術師』
現金な女、そう。それが椎葉雫です。
「じゃあ今日は一旦帰って、明日から手続きしようか」
『いいえ、』
「ん？」
『私を死んだことにして下さい』
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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しどけ(プロフ) - のあさん» パクりでなければALL OKです！是非コメ欄に作品のURL載せてください。見ます。拝見させてくだしゃ〜い！！！ (2020年12月27日 23時) (
レス) id: 6311bbd282 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ……こんな感じの奴私も真似していいですか？(おい) (2020年12月27日 15時) (レス) id: bf824fd5e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しどけ | 作成日時：2020年11月28日 20時
