わけあり少女、ガラルへ【second】 (ページ27)

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#再会ページ27

ホップがジムチャレンジに挑戦している時、何気なくポケスタを開いた。

キバナの投稿を見ていると、フライゴンが持っているリボンに目を疑った。

だってそれは、オレがAに寂しくならないように渡したものだったから。

なんでキバナが持ってるんだ？

そう思うのと同時に、ひとつの可能性が浮き出てきた。

Aがガラルにいる……?

そう思ってポケスタで検索をかけまくった。

未だかつてないほど画面と睨み合いをし、Aのことが載っていたらすぐに教えて欲しいとロトムにも頼んだ。

それから数日、月をバックにした写真があがった。

その写真は話題になり、特定しようという動きが広まった。

特徴はガラルのポケモンではないポケモンを連れていること。

それ以外は月のせいでシルエットになっていてわからなかった。

そのまた数日後、ロトムが慌てたように飛んできた。

目の前に見せられた画像をすぐさま保存して、情報を集めた。これは間違いなくAだと確信した。オレがAを見間違えるはずがない。

そしてあの夜、オレが委員長の方へ向かっていったという話を耳にした。

よくオレとAは見間違えられていたから、すぐにリザードンに乗って向かった。

地面に座り込むAを見た時、激しい怒りを覚えた。

委員長の情報収集能力はすごい。恐らくAの心が揺らぐことを言ったんだろう。

もう委員長の言葉を聞いて欲しくなくて、マントをばさっと頭から被せた。

オレを見て目を見開いて、涙をこぼすAがオレを呼んだ。

「…………っ、ダンデ、にい……っ」

「……大きくなったな、A」

嬉しさで抱きしめたい衝動に駆られたが、それよりもやるべきことが残っている。

それを片付けてからでも遅くはないだろうと、委員長に向き直った。