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「･･････良くない事だよ･･･」
泣きそうな顔で天田くんは下を向いていた。
非日常な漫画の内容だとしても、毎日のように"戦い"を経験している私たちからしたら、それは日常だもんね。
･･･非日常を過ごしているからこそ、その漫画が他人事のように見えなかったのかもしれない。
「そういう僕が嫌いなんだ･･･」
『･･･そのままでいいんだよ、天田くんは』
「･･････」
天田くんは少しの間、黙っていたがゆっくりと口を開いた。
「どうして、そんなこと言うんですか？僕は･･･頑張ってるのに。貴女に･･･貴女に認められたいって、僕は･･････あ･･･」
『･･･』
思わず出てしまったのか天田くんは再び俯いた。
･･･また少し、天田くんのことがわかった気がする。
「すみません、えっと･･･食べましょう」
『うん』
「･･･奏弥さん、美味しいですか？」
『え？うん、美味しいけど･･･』
何だそんなこと聞くんだろう･･･不味そうな顔してたのかな。
「僕と一緒だと、不味くなっちゃうんじゃないかって･･･」
『もう、天田くん！』
「は、はい」
『そんなマイナスなことを考えないの！もしそうなら天田くんを誘ったりしないよ』
「そ、そうですか･･･だったら良かったです」
『うむ、分かってくれたかね』
そんな感じでおかしく返してみると天田くんは少し微笑んだ。
「･･･奏弥さん、優しいですね」
『そう？』
「はい。また･･･ご飯、一緒に食べたいです」
『うん！一緒に食べよ』
天田くんと夕食を終え、一緒に寮に帰った。
──10/23・金──
放課後にゆかりとショッピングする事になった。ショッピングするなら･･･という事で、ポロニアンモールに来ていた。
「んーと、ピアスもちょっと見たいな」
『なら、ジュエリーショップだね』
ピアスか･･･開けてないしなぁ。あ、この際に開けてみるとか･･･
「あ、そうだ。たまには奏弥に選んでもらおうかな」
『任せて』
「じゃあ、シンプルでカワイイのがいいな。シルバーとかで、形は･･･」
『それ、任せてないよね』
「あ、ほんとだ」
ゆかりは楽しそうに笑っている、つられて私も笑っていた。
と、携帯の着信音が流れた。
「あ、電話だ。ちょっと待ってね」
『うん』
別に急ぐこともないので、ゆかりが話終わるのを待っていた。
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» こっちの方にもコメントありがとうございます(*^^*)次の更新をお楽しみくださいね (2021年12月27日 8時) (
レス) @page32 id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 今回のイラスト、とても幻想的で綺麗でした。ラストが近づいて来ていて、これからの展開がすごく楽しみです。頑張ってくださいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2021年12月27日 3時) (レス) @page32 id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2021年11月28日 15時
