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銃弾は仲間を縛っていた鎖に命中し、彼らは拘束から開放されたのだった。
『アイギス･･･』
「奏弥、さん･･･」
「お父様！」
「出来損ないの人形が！」
『駄目っ！！』
幾月がリモコンを取り出した時、奏弥はその手に噛み付いた。幾月の手からリモコンが落ちる。
「ぐっ･･･」
「奏弥ッ！！」
理は奏弥を見る･･･奏弥は幾月の腕によって捕まえられてしまっている。幾月を変に刺激してしまえば奏弥も危ない･･･だから、手も出せずにいた。
「ふふ、なぜ分からない･･･このままじゃ世界は長い年月をかけて腐っていくだけだ･･･新しい世界には滅びが必要なのに･･･」
『離してっ』
奏弥も幾月の腕の中で抵抗するが先程、アイギスに殴られた頭の痛みに耐えられず、力が入っていない。
「私は次の世界の王になれる･･･ふはははっ！シャドウの声が聞こえる君には特別な力がある･･･さあ、一緒行こうか」
『辞めてっ！』
「奏弥！！」
グイッと引っ張られて奏弥は幾月と共に落ちていった。
「奏弥ーッ！！！」
理は喉が張り裂けそうになるまで叫び、奏弥が落ちたところから下を覗き込む。暗闇で地面を確認することは出来ない。
「奏弥ッ、奏弥ッッ！！」
「理さん、危ないです！」
勢いよく落ちていきそうなところをアイギスが止めた。
「でも、奏弥が！！」
「･･････」
理の慌てぶりにアイギスは動揺した。
「っ！」
理は塔の階段から勢いよく降りていく。それに続いて、アイギスたちが降りていく･･･そして、その場には美鶴と桐条、明彦が残った。
「･･･ッお父様･･･」
「美鶴･･･」
◇
ああ、死んじゃうのかな･･･まだ、生きたかったな。桐条さんは大丈夫だったんだろうか･･･お腹からたくさん、血が出てた。また、誰かが死んじゃう･･･？
ぼーっとする頭で考える。
あれ･･･なんだか暖かい。
黄色い･･･何かな？長くて･･･マフラーみたいだなぁ。
私は何かわからないものに抱きとめられて、ゆっくりと地面に降ろされた。
『だ、れ？』
「･･･」
視界がぼやけて分からない･･･誰なんだろう。
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» こっちの方にもコメントありがとうございます(*^^*)次の更新をお楽しみくださいね (2021年12月27日 8時) (
レス) @page32 id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 今回のイラスト、とても幻想的で綺麗でした。ラストが近づいて来ていて、これからの展開がすごく楽しみです。頑張ってくださいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2021年12月27日 3時) (レス) @page32 id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2021年11月28日 15時
