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「理事長先生に暴力かい？酷いなぁ･･･そうだろ？アイギス」
「え？」
幾月は皆の背後に呼びかける。銃を構えるアイギスとその人質として桐条がそこに居た。
「お父様！」
「美鶴っ」
「アイギス！」
理はアイギスに呼びかけたがアイギスはそこから動かない。幾月の手によって操られているのだ。
「アイギス！ダメだ！」
近寄ろうとする理の足元に銃弾が撃ち込まれる。
「俺たちが･･･分からないのか？」
「さぁ、儀式を始めよう」
◆
「滅びの鐘は既に鳴った！あとは生贄を捧げるだけ･･･全て予言書の通りだ」
皆を塔の最上階に連れ出し、磔にされてしまった。
「奏弥！！？」
一足先に居たのは先程から見ていなかった奏弥だった。奏弥はその場にぐったりと倒れている。
桐条はアイギスに人質に取られたままだ。
「幾月！貴様、正気か！」
「勿論。だが、貴方には理解できないかもしれませんねぇ。先代が何を求めていたか最後まで理解できなかった貴方には」
「それは父が滅びに魅入られていたことを言ってるのか？」
「･･･気づいていたのですか？」
桐条鴻悦もまた死に魅入られ、死を救済と考えていた人物だった。
「鴻悦氏は僕にきっかけを与えてくれた･･･言わば恩人だ。そのご子息たる貴方を生贄に加えるのは恩返しのようなもの･･･感謝して欲しいくらいですよ」
「辞めろ！辞めてくれ！アイギス！」
美鶴の悲痛な叫びはアイギスの耳にも届いた。アイギスの手が緩んだところをついて桐条は足に隠し持っていた拳銃を幾月に向ける。
それは相槌となり、桐条はその場に倒れ込んだ。
「お、とう･･･さま･･･？お父様ッ！！」
「アイギスッ･･･生贄共を処刑しろっ、終わりにしてやる！」
『ッ』
「奏弥！！」
フラフラと撃たれた所を抑えながら、幾月は奏弥の体を起こした。
『み、んな･･･？なんで･･･幾月さん･･･？』
「見ているんだよ、君は皇女として新しい世界に君臨するんだからね」
『なに･･･それ･･･』
その間にもアイギスは皆に銃の先を向ける。仲間の叫びにアイギスの心は揺れていた。
「やるんだッ！アイギス！」
『ッダメだよ！アイギス！そんな事しちゃ、みんなを傷つけないで！アイギス！』
「！」
アイギスは仲間に向けて銃弾を放った。
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» こっちの方にもコメントありがとうございます(*^^*)次の更新をお楽しみくださいね (2021年12月27日 8時) (
レス) @page32 id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 今回のイラスト、とても幻想的で綺麗でした。ラストが近づいて来ていて、これからの展開がすごく楽しみです。頑張ってくださいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2021年12月27日 3時) (レス) @page32 id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2021年11月28日 15時
