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愛しい人をなくすってことは、それまで築き合ってきたものも無くなっていくということ･･･そう思ったけど、違うのかも
──記憶の中にずっと残るもの、それが愛なのかも
「ふふ、私、一生結婚しないとか思ってたけど、急に変わるもんだね･･･変われたんだね。変わった私･･･好きだな」
『ふふっ』
「あ･･･ありがとう。あなたのおかげだと思う･･･」
ゆかりは真っ直ぐ私を見ていた。
その眼差しに親愛を感じた。
「合コンの誘い来てるんだけど、行っちゃおーかなー･･･今までずーっと断ってきたから、ちょっと今更って感じもあるけど･･･」
『いいんじゃない？合コンってタイミングだし･･･思い立ったが吉日だよ！』
「うーん･･･でも合コンって何するんだろ･･･」
『さぁ･･･』
テニス部の子に聞いたけどよく分からなかったなぁ。
「･･･あっ、一緒に行く？そしたら心強いし」
『なんか緊張する･･･』
ゆかりと他愛もない話をしてから寮に帰った。
──11/1・日──
何もすることがないので長鳴神社に行く事にした。毎度のことのように神木さんがベンチに座っている。
『神木さん』
「やぁ、君か」
神木さんの隣に座って彼を見る。
「物語の続きを書いているんだ。この間はどこまで話したかな･･･」
『ピンクのワニと小鳥と友達になったところまでです』
「ああ、そうだったね」
神木さんはゆっくりと話の続きを教えてくれた。
ワニはとても喜んだ･･･初めての友達ができたからだ。毎日、川で水浴びをしたり、小鳥の歌を聴いたりしていた。
けれど、ワニはお腹を空かせていた。自身がピンク色であるために目立つ──それが仇となり、逃げられてしまう。
ある時、空腹のあまり口の中で眠っていた小鳥を食べてしまったのだ。慌てて吐き出したが小鳥はもう、死んでしまっていたのだった。そして彼は、食べることが出来なくなってしまった。
「･･･そこまでしか書いてないんだ。最後をまだ考えついていないから」
『なんだか暗い話ですね』
「そうか、これは暗い話か･･･僕にはこれがくらいかどうか分からない。なぜならこれらは僕の人生から出た言葉であってほかの何とも比較できないからさ。だが、僕以外の人からすると暗いんだね」
神木さんは興味深そうに頷いている。
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» こっちの方にもコメントありがとうございます(*^^*)次の更新をお楽しみくださいね (2021年12月27日 8時) (
レス) @page32 id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 今回のイラスト、とても幻想的で綺麗でした。ラストが近づいて来ていて、これからの展開がすごく楽しみです。頑張ってくださいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2021年12月27日 3時) (レス) @page32 id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2021年11月28日 15時
