ペルソナ3~The Butterfly Dream~[IV]

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舞子「舞子、お父さんとお母さんが仲良くなるように頑張るよ！おーえんしててね！」

『うん、もちろんだよ！』


離婚か･･････どうにかなったらいいんだけど･･･
舞子ちゃんを見るとニコニコ笑っている･･･仲が深まった気がした。


舞子「よーし聞くぞぉ！それじゃ、お姉ちゃん。また遊ぼーね！」

『うん、またね！』


舞子ちゃんと別れてから寮に帰った。




──7月12日・日──
今日は暑いな･･･そろそろ髪を上げた方がいいかも･･･そう思いながら階段を降りた。降りるとお兄ちゃんがソファに座ってるだけで誰もいかなかった。


『あれ？皆は？』

結城「ああ、テスト勉強してるんじゃない？」


お兄ちゃんは棒アイスを食べながらそう言った。


『そっか･･･今日は暑いね』

結城「うん」


もぐもぐとアイスを食べている。
･･･なんか前髪が暑そう


結城「？どこ行くの？」

『ちょっと部屋に』


部屋にいってあるものを取ってきた。


『お兄ちゃん、こっち向いて』

結城「ん？」


お兄ちゃんの前髪にうさぎさんのピン留めをつける。


結城「ピン？･･･なんか着いてる」

『うさぎだよ』

結城「うさぎ･･･なんでピンなんか･･････」


お兄ちゃんは思い出したようにピンを触っている。


結城「このピン･･･小さい頃、あげたやつだ」

『ふふっ、そうだね』


確かお兄ちゃんがお年玉で買ってくれたやつなんだよね･･･


結城「まだ持ってたんだ･･･こんな子供っぽいのもう捨てると思うんだけど」

『そんなことないよ！人から貰ったものだし･･･それにお兄ちゃんがくれた物だもん全部大事だよ』


お兄ちゃんには目に見えるものや目に見えないもの･･･たくさんのものを貰ったからなあ･･･


結城「そっか･･･ありがとう、俺もこのイヤホン･･･大切だ･･･」


お兄ちゃんのいつもつけてるイヤホン･･･頑張ってお年玉を貯めたんだよね･･･お兄ちゃんに何あげたくて･･･たくさんのものを与えてくれたお兄ちゃんに


『ふふっ、一緒だね！』


そう言うとお兄ちゃんは微笑んだ。
･･･お兄ちゃんとの絆を再確認できた。

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