005 ◆ ページ8
「結城くん？」
お兄ちゃんは窓の月をボーっと見ている。
満月だ。月は怪しげに光っている・・・12時を過ぎるとこの月が出る。
「・・・月だ」
「何やってるの！命かかってるんだよ？！死にたいの？！！」
「・・・どうでもいい」
・・・お兄ちゃん
岳羽さんは酷く驚い表情をしている。そして岳羽さんの方を見てこう言った。
「死ぬって、そんなに怖いこと？」
「なに・・・それ」
その時、窓に怪物が写る。
『ひっ・・・！』
「なに・・・これ」
怪物は窓に手を置いて──
『あ！お兄ちゃん！！』
咄嗟にお兄ちゃんの体を押し倒した。
窓は割れガラスが飛び散る。
『きゃっ・・・！』
「結城さん！」
「・・・！！」
そいつの手が伸びて私を捕まえる。そして屋上へと持ち上げた。
◆
奏弥がシャドウに屋上へ連れ去られた後、理は階段を早々と上がっていく。
「結城くん！」
ゆかりも奏弥と理を守るために上がる。
そして屋上に辿り着いた。
屋上には誰も居ない──と、その時シャドウが現れた。その手には奏弥を抱えている。
「っ！！」
「どうにかしないと・・・！」
シャドウは攻撃を仕掛けてくる。ゆかりはホルスターから召喚機を取り出すと額に銃口をあてた。しかし手が震えてうまく引けずシャドウの攻撃を受けてしまった。
シャドウは理に目もくれずゆかりの方へ歩いて行く。
理の目線はシャドウに抱えられている奏弥だけを捉える。
その時、理の頭の中にあの時の少年が浮かんだ。そして下に落ちていた召喚機を拾い上げる。
幼い頃に体験した事件と共に・・・。
「ペ・・・ル・・・ソ・・・ナ」
引き金を引き、そう発した。
〈我は汝、汝は我・・・我は汝の心の海に出でし者。幽玄の奏者、オルフェウスなり！〉
理から出たペルソナ・オルフェウスはシャドウに攻撃を仕掛ける。逃げようとするシャドウに容赦なく攻撃を続けた。
しかし、シャドウの手の中にいる奏弥には攻撃は当たってない。
そして、辺りは火の海になっていた。
「うっ・・・！」
オルフェウスは理の思いに呼応するかのように叫び頭を抱える。
タナトスが這い出て、そのままシャドウを引き裂いた。
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - ペルソナ3が一番好きでこの作品が自分のなかでお気に入りです。これからも応援してます！ (2020年12月29日 0時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
嫌われ者(プロフ) - Aさん» わー！！！コメントありがとうございます(*^^*)頑張りますーーー！！！！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 891b605fe1 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - こんな素晴らしいペルソナ3の夢小説が見られて幸せです。久しぶりに追っかけたいシリーズができました。挿絵も綺麗で素敵です！これからも応援しております…！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 0554898f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2020年6月27日 16時
