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◆
帰る用意をしていると教室のドアが開く。安心のできる無表情な顔が私を優しく見ていた。
「奏弥」
『あ、ちょっと待って』
すぐに済ませてお兄ちゃんの傍に駆け寄る。
『はい、帰ろ！』
「うん」
──4月8日・水──
「結城奏弥様」
夢の中、誰かに呼ばれる。
目の前には青いドアがあって中に入る。
『ぁ・・・』
中に入ると大きな時計のあるエレベーターのような部屋。そして真ん中に鼻の長い老紳士が座っていた。
「ようこそ"ベルベットルーム"へ。私の名はイゴール・・・お初にお目にかかります」
『は、はい・・・どうも』
その老紳士はイゴールさんというようだ。
「さて、ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所。ここは何かの形で契約を果たされた方のみが訪れる部屋・・・」
イゴールさんの目の前に寮で書いた契約書が置かれる。
「今から貴女はこのベルベットルームのお客人だ。貴女は"力"を磨くべき運命にあり、必ずや私の手助けが必要となるでしょう」
そうなんだ・・・
「貴女が支払うべき代価は1つ・・・"契約"に従い、ご自身の選択に相応の責任を持っていただく事です。」
『え、えっと・・・どういう意味ですか？』
「今はまだ、それで宜しい。これをお持ちなさい」
教えてはくれなかったけど"契約者の鍵"とやらを貰った。
「ここの住人はもう1人おりますが・・・今は生憎、席を外しておりましてな。後ほど、改めてご挨拶致しましょう」
『はい・・・』
「また、お会いしましょう」
──4月9日・木──
・・・何か奇妙な夢を見ていたような気がする。
そう思いながらベットから出る。
『・・・着替えよ』
◆
夜、外が少し騒がしくて目が覚めた。・・・何か蠢いている音もするけど気のせいじゃないよね？
「結城さん！起きて！！」
『！』
ドアを激しく叩いている岳羽さん・・・何かあったのかな。
『あの、どうしたの？』
「ともかく、着いてきて！」
ドアを開けると急に腕を引っ張られ、部屋の外に出る。
岳羽さんの隣にはお兄ちゃんもいた。
そして岳羽さんに引っ張られ階段を登る。気のせいか外から何かが叩く音が強くなってきているような気もする・・・何が起こってるの？
すると急にお兄ちゃんが足を止めた。
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - ペルソナ3が一番好きでこの作品が自分のなかでお気に入りです。これからも応援してます！ (2020年12月29日 0時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
嫌われ者(プロフ) - Aさん» わー！！！コメントありがとうございます(*^^*)頑張りますーーー！！！！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 891b605fe1 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - こんな素晴らしいペルソナ3の夢小説が見られて幸せです。久しぶりに追っかけたいシリーズができました。挿絵も綺麗で素敵です！これからも応援しております…！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 0554898f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2020年6月27日 16時
