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《電車が通過します、危険ですので黄色い線までお下がりください》
電車が来る中、一人の男が線路へと近づき轢かれた。
──時間は過ぎ電車内に2人の男女がいた。
《本日、人身事故の影響により大幅に遅れて運行しております。お急ぎのところ、誠に申し訳ありません》
車内アナウンスが静かな空間に流れる。車両の窓の外をぼーっと見ていた少年の目の前に蝶が羽をゆっくり動かしながら飛んでいた。
──外は夜。空には月が浮かんでいた。
2人が降りた時にはもう23時59分。少年はポケットからの『巌戸台分寮』の案内を取り出し、見る。
『分かる？』
少年の隣にいた少女は話しかける。月に照らされる茶色の髪、そして特徴的な赤い瞳を持つ少女は彼を見ていた。
「うん」
少年は小さく返事を返した。
時計の針が12時を指すと同時に辺りの様子が変わり、少年が聞いていた音楽プレーヤーも電源を落とした。
『きゃっ！・・・うぅっ、12時なっちゃったの？』
「・・・」
怯える少女をよそに少年は案内をポケットに入れて歩き出した。
『ま、待って！お兄ちゃん！！』
それに気づいた少女は少年の傍まで行って手を握る。
『怖いから・・・手、繋いでいい・・・？』
下を向きながら言う少女に返事するかのように少年は手を握り返した。
黄緑色に光る月の下を歩いて行く。道路を走る車は止まり、歩道には棺が佇んでいた。
しばらく歩いていると大きな建物に辿り着いた二人。
『ここが巌戸台分寮？』
少年は返事をすることなく中に入った。
中に入ると誰もいなかった───
「遅かったね」
──ということはなく小学生のような見た目の男の子がカウンターにいた。
「長い間、キミたちを待っていたよ」
『だ、誰？』
少女の問に答える事もなく、男の子が指を鳴らすと目の前に立っていた。
「この先を進むならここに署名を」
男の子が手を指す先──カウンターには契約書が置いてあった。
「一応、契約だからね。怖がらなくていいよ。ここからは自分の決めたことに責任を取ってもらう、当たり前の事だから」
『(契約！？な、何それ・・・)』
少年は契約書に名前を書く。戸惑いながら少女も名前を書き、男の子に手渡した。
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - ペルソナ3が一番好きでこの作品が自分のなかでお気に入りです。これからも応援してます！ (2020年12月29日 0時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
嫌われ者(プロフ) - Aさん» わー！！！コメントありがとうございます(*^^*)頑張りますーーー！！！！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 891b605fe1 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - こんな素晴らしいペルソナ3の夢小説が見られて幸せです。久しぶりに追っかけたいシリーズができました。挿絵も綺麗で素敵です！これからも応援しております…！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 0554898f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2020年6月27日 16時
