010 ページ13
「普通の人間は気づきもしない。棺桶に入ってお休みだからな」
「しかし、問題はそんなことではない」
桐条先輩は机に新聞を広げる。
最近騒がれてる"無気力症"の事が書かれていた。
「お前らも見ただろう怪物を。俺たちはシャドウと呼んでいる」
「シャドウは影時間にだけ現れて、そこに生身でいる者を襲う。最近騒がれている無気力症の患者たちは恐らくシャドウの犠牲者だろう」
シャドウってそんなに恐い怪物だったんだ。
「結論を言おう。我々は特別課外活動部、表向きは部活動になっているけど実際はシャドウを倒す為の選ばれた集団なんだ」
『えっと・・・シャドウを倒すって・・・？』
「実は極稀に影時間に適応する人間がいてね・・・そういう人間はシャドウと戦える力を覚醒できる可能性がある」
「それがペルソナ・・・」
「そう。つまり奴らと戦えるのは君たちだけなんだ」
「どうだ、面白そうだろう？」
面白そうって・・・
「明彦！痛い目にあったばかりだろう」
桐条先輩は呆れたように怒る。
・・・真田先輩は脳筋タイプなんだろうな
「要するに君たちに仲間になって欲しいんだ」
そう言って理事長は机の上にアタッシュケースを置いた。
その中身は銃が入ってあった。
「君たちの召喚機も用意してある。力を貸してほしい」
「・・・分かりました」
「え！？いいの？そんなにあっさり・・・」
ちょっと怖いけどお兄ちゃんがいるなら大丈夫、かな。
『えっと・・・私も協力させて下さい』
「奏弥も！？」
「助かる。我々には力が必要なんだ」
「お前、なかなか面白い力を持っているしな」
真田さんはお兄ちゃんの方を見てそう言う。
面白い力？なんだろう
「岳羽くんは反対かい？」
「いえ、そりゃ心強いですけど・・・」
「だったら決まりだ。これから宜しく頼むよ結城くんたち」
ということで私たちは特別課外活動部、通称『S.E.E.S』に加わったのだった。
───我は汝・・・汝は我・・・汝、新たなる絆を見出したり･･･汝、"道化師"のペルソナを生み出しせし時、我ら更なる力の祝福を与えん・・・───
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嫌われ者(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - ペルソナ3が一番好きでこの作品が自分のなかでお気に入りです。これからも応援してます！ (2020年12月29日 0時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
嫌われ者(プロフ) - Aさん» わー！！！コメントありがとうございます(*^^*)頑張りますーーー！！！！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 891b605fe1 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - こんな素晴らしいペルソナ3の夢小説が見られて幸せです。久しぶりに追っかけたいシリーズができました。挿絵も綺麗で素敵です！これからも応援しております…！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 0554898f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嫌われ者 | 作成日時：2020年6月27日 16時
