君の中のおれ (ページ1)

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空いてる席ページ1

『君の中におれはいますか？』

初投稿作品です。暖かい目で見てくれると幸いです。よろしくお願いします。
「」＝セリフ
『』＝心の声

俺の隣の席は、空いている。

それは、隣が不登校とかではない。

………入学式前に事故で亡くなったからだ。

なぜ空けているのかはよく分からないが、
先生が入学式の時に空けておきたいと言っていた。

田中「別に居ないなら、空けなくてもいいのに
な……」

福田「なんで？」

田中「いや、来ないって最初から分かってんのになんで空けてだろうって…」

荒井「そんなの、気にしなくていいじゃん！入学して2ヵ月経つのに、いつまで言ってんの(笑)」

田中「それもそうか…」

いつも何故かふと思うと気にしてしまう。

田中『何気にしてんだろ俺…』

キーンコーンカーンコーン

放課後になった。

田中『はぁー暇だなー』

学校の屋上で暇を潰していた俺は
寝っ転がりながら、ふと思った。

「ねぇねぇそこの君！！」

どこからとも無く声が聞こえる。

田中「何！？」

「あぁ、ちゃんと聞こえてるのね！」

「あなた、わたしの願い、叶えてくれないかな？」

謎の言葉はそう言った。