私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ6)

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踏み絵ページ6

私がとりあえず認められてから少しした頃。
圭介が来た。

場「…は？お前、何してんだよ。」
『私にもちょっと分からない。』
半「サイズ感良いなぁ。A♡」
『……離せ！半間！！』

圭介に聞かれたのも無理はない。
だって何故か半間の足の間に座らされてるし。
傍から見たら私、小さい子みたいな感じになってるよ？
ガッツリホールドされてて退けないし。

『マジで離して。これで東卍の人に会いたくない！』
半「えーまさか、芭流覇羅を裏切るつもりかよー？」
『はぁ？何でそうなるの？この体制で出迎えたら威厳も無いしダサいと思うんだけど？』
半「別にそんなのどーでもいいし。」

諦めると半間は頭に腕を乗せてきた。
掌じゃないよ？腕。肘置きにされてる。見えないから多分だけど。
放置して遠くを見てると入り口から何度も見た事のある人が入って来た。
え、嘘、千冬じゃん…。視線を感じるけどそっち向けない。
そして圭介の“踏み絵”が始まった。

『うわぁ……最悪…。血、あんまり見たくないんだけど…。』

前までは全然平気だったんだけど。
お兄ちゃんが殺されてた時を見てから拒否反応が。
自分のは何故か例外っぽくて何も思わないんだけどね。

半「喧嘩してんだから見慣れてんじゃねーの？」
『違うよ。私はなるべく急所を突いて一撃で倒す派なの。だからそんなに見慣れてないの。』
半「ヘェー。」

嘘を吐くとどうでも良さそうな返事が返ってきた。
どうでも良いなら聞くなよ…と思っていると視界が暗くなった。
目元を手で覆われた様だ。
は、半間は意外と気遣いが出来るのか！？とお礼を言おうとしたら最低な事を半間が言った。

半「バハッ♡何かいけない事してるみてぇ。」
『…は！？今すぐ手、外して！』

半ば無理矢理外す。
こいつが良い奴な訳無かったわ…。
という様なやり取りをしながら圭介の方を見るとまだ殴ってる。
ちょ、もうそろそろ危なくない？少し不安になりだした時、奥から２人歩いて来ているのが見えた。

あれ、タケミっちじゃない？
圭介が千冬を殴ってる所の近くで何か話してたけど、圭介が半間に話しかけたのをきっかけにこちらを向く。
めっちゃ気まずい。

半「一虎ぁ！」
虎「ハーイ。」
半「用意出来た？」
虎「うん。コイツが花垣タケミチ。東卍の新メンバー。」

タケミっちが紹介されてるのを見…れない。
もう気まずいから早く終われ！