私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ27)

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お泊り会ページ27

話を逸らそうと考える。
語ってた事より今の事！…泊まる人達の為に布団を……。
…ん？待って？食べ物どうすんの！？

『ねぇ、春ちゃんって今日泊まる？』
春「出来れば泊まりたいですが…迷惑でしたら言って下さい。残念ですけど帰りますので。」
『え？あぁ！違うの！皿が絶対足りないよね、って思って！』

シュンとした顔になった春ちゃんを見て慌てて否定する。
その顔を時々居る気持ちの悪い人の前でしたら一瞬でソイツ、ストーカーとかになるんじゃない？
直ぐに見つかって吊るし上げられるだろうけど。

物置を確認するとぎりぎり足りていた。

春「皿が足りないのなら紙皿でも買って来ましょうか？」
『う～ん…。そうした方が良いよ……』
エ「はい、どーぞ！」
『わ～！ありがとうエマちゃ……エマちゃん！？』

後ろから声をかけられて振り返るとエマちゃんが居た。
笑顔なのに何故か怖い。
何でだろうなー。

エ「A！何してるの！？自分から傷付きに行って！」
『うぐっ…申し訳ありません…。』
エ「マイキー達が泊まりに行くって言ってるの、聞いた真兄がウチにも行ってきたら？って言ってくれたから来たけど！」
『はい…。全然泊まっていって下さい…。』
エ「一緒に寝るからね！」

驚いていつの間にか下がっていた顔を上げた。
まずまず、皆が私の家に泊まるのが初めてなのに部屋に泊めるのか……。
いや、嫌な訳じゃないんですよ？
ただ私の部屋って隆と八戒は知ってるけどぬいぐるみでいっぱいなんだよ。
ちょっと、見られるのは…。

エ「駄目？」
『駄目…ではないんだけど…。……見ても驚かないでね？私の趣味じゃないから！』
エ「ふ～ん、へぇ～？どんな秘密が？」

明らかに面白がってる。
春ちゃんは助けてくれないし。
諦めて皆の元に戻ると勝手にゲームをしてた。

マ「イェーイ！ケンチン！俺の勝ち～。…あれ？何でエマ居んの？」
エ「真兄に言われて～。ウチ、Aと一緒に寝るんだ～。ね～？」
『…うん。そうだね。』

少し迷ったけどやっぱり友達とお泊り会とか楽しそうだし頷く。

マ「じゃあ俺も一緒に寝る！」
ド「何言ってんだマイキー。流石にダメだろうが！」
マ「何でだよ！俺、何回も一緒に寝たもん！」
『昔の話じゃんか！誤解を生む言い方すんな！』

ドラケンママがマイキーを宥めている間に、台所で何かやっている隆の所へ向かう。

『隆～。何してる……！？』

そこにはご馳走の山があった。