私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ26)

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最悪の場合は地獄絵図ページ26

家の前でこんな事してたら通りすがった人達に見られる。
いろんな目で。
ご老人の方々には微笑ましいと言わんばかりの目で見られ、マイキーを知ってる様な年代の人にはヤバい！みたいな目で見られる。
地獄でしかない。

『家の中でやって！』
ド「え、おいA。来てからで悪いが良いのか？」
『ん？何が？泊まる事なら別に良いけど…？』
三「え。泊まりなのか？」
『あ～。隆は泊まり無理だよね。ルナちゃんマナちゃん居るし。……あ、後、圭介と一虎も帰れ。』

２人に言うと不満タラタラだった。

『君達、親に心配かけただろうし帰って安心させる事を優先して？圭介は特に。怪我してるんだしさ。』
場「…分かった。」
虎「今度泊まりに来るから！」
『はいはい。どうぞ。』

納得はしてくれたみたいで頷いてくれた。
暫く遊んでから帰る？と聞いたら凄い勢いで頷いてた。
まあ遊ぶって言っても私は何にも出来ないんですけど。

『じゃあどうぞー。ようこそ我が家へー。』
ド「棒読みだぞ。つーか泊まろうとしてたの何で知ってるんだ？」
『タケミっちが教えてくれたの。マイキー君がーって。』
千「だから相棒、その話が出てから挙動不審になってたのか？どうしようか悩んだんじゃねーか？」
『タケミっち…！良い奴じゃあないか！』

本当にありがとう、タケミっち。
君が居なければ本当に危なかったよ。
ここが地獄と化していたかも知れない。
君のその選択は正しかった！

『そうだ。他に泊まりたい人居る？』

と聞くと皆手をあげた。
うわ、布団足りるかな？
確認の為に物置の方へ向かうと春ちゃんがついてきた。

春「何処に行くんですか？」
『物置～。布団足りるかなって思って。』
春「そうなんですね。」
『……』
春「……」

無言。
これは見張られてる？
うわぁそうだよね。春ちゃん、伍番隊だもんね。
裏切り者は疑われるよね。
一応謝るだけ謝ってみる？

『春ちゃん……裏切ってごめん！』
春「Aさん？別に気にしないで下さい！何か理由があったんですよね。Aさんの東卍好きは知ってるので。」
『う～春ちゃ～ん…！ごめんね～～。信じてくれてありがとう～…！』

嬉しかったので思わず抱き着いてしまった。
痛い。自爆した私に狼狽えながら心配の言葉をかけてくれる春ちゃん。
何で信じてくれたのか聞くと「俺が入りたての頃、死ぬ程語ってくれてたので。」と言われた。
確かに語ってた気がする。
覚えられてるとか恥ずかしいんだけど…。