私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ22)

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警察への説明ページ22

「通報があって……って君達血だらけじゃないか！？何があったんだ！？」

警察の人が来て、私達を見るなり慌てて聞いてきた。
大量の血痕を残して逃げても逆に良くないと思ったから残ったものの……。
……無理矢理だけど仕方ない。

『ごめんなさい！実はちょっと大事な物をここら辺で落としてしまったみたいで…探していたらいろいろあってこんな風に……。』
「はぁ…。まぁ詳しい話は怪我を手当てしてから聞くよ。」
『はい…。』

病院に運ばれて治療を受けたら警察の人が来た。
警察が到着するまでの間に簡単に打ち合わせしたから大丈夫な筈。
大丈夫……だよね？
…不安だ…。

「じゃあ、何があったのか教えてくれるかな？」
『……えっとその前に、以前会った事ありませんか？』
「あ、覚えてたの？そうだよ。」

お兄ちゃんが殺された時に私の対応してくれた警察の人だった。
だったら話は早い。

『実はその…お兄ちゃんの物を落としてしまって。どうしても見つけたくて探していたら足元の注意が疎かになっていて…。』
「そっか。気を付けないと危ないよ？よし。もう帰って良いけど安静にね。」

圭介の方が早く終わって居たらしく待っていてくれた。

『ごめん。待っててくれてありがとう。』
場「それは良いけど、もう二度とあんな事すんな。」
『うん、分かってる。大丈夫。もうしない。』

帰っていると携帯に着信が。
見るといくつかメールが届いてた。

《危ないじゃないか！》
《痛いだろうに。我慢しなくても大丈夫だよ。》
《しかしまぁ、君のお友達は何をしてるんだか。》
《手も足も血だらけになった君を運ぶ事すらしないとは。》
《留守にしていて本当に済まない。そこに居たら良かったんだが。》

まただ。誰か分からない人から来るメール。
気持ち悪くて嫌だなぁ。
と削除しているともう１件新しいメールが。

《家に居るから早く帰って来て～。》

一瞬びびったけど送ってきた人を確認すると安心した。
けどよくよく考えたらヤバい。
家の前に立ってるって事でしょ？見られたら面倒な事になるよね？

『ごめん！圭介！緊急の用事で急いで帰らないといけないから！じゃあね！』
場「はぁ？おい！お前！」

半分慌てて、半分逃げる様に家に急いだ。
家の前には

『はぁ…！なんで来たの？早く入って！……疲れた、痛い…。』
竜「悪い…。兄貴が聞かなくて。」
蘭「A～来ちゃった！」

帰った筈の灰谷兄弟が居た。