私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ11)

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“首のない天使”の首　武道side ページ11

疑問が多過ぎて現代に戻ってきた。
そしてナオトに頼んで、もう一度ドラケン君に会う事にした。

「悪いなナオト。また無理言って。」
直「…慣れましたよ。いつもの事です。彼にまた会って何を訊きたいんですか？」

そのまま面会室に入るとドラケン君にまた来たのか、と言われた。

「何度も押しかけちゃってすいません、ドラケン君。」
ド「東京から出ろと言ったろ？」
「１つだけ訊きたくて。２００５年当時総長不明の暴走族…芭流覇羅を覚えてますよね？その総長は…稀咲鉄太なんですか？」

そうドラケン君に問うとまさかの否定の言葉が帰って来た。
自分の予想が違い、驚いたがその後の言葉で更に驚く事になった。

ド「“首のない天使”の首はマイキーだ。」
「……え！？」
ド「芭流覇羅はマイキーの為に作られたチームだ。」

芭流覇羅がマイキー君の為に出来たチーム！？
トップはマイキー君！？

「そんなの…ありえないじゃないですか！マイキー君は東卍のトップですよ！？」
ド「ありえない？お前も覚えてるだろ？」

そう切り出して１２年前の“血のハロウィン”で東卍が芭流覇羅に乗っ取られたと言った。
“血のハロウィン”って東卍vs芭流覇羅の決戦の日かと聞くと肯定され、そしてその日に東卍が初めて負けた事も聞かされる。

「え！？東卍が負けるんスか！？“無敵のマイキー”がいるのに負ける訳…っ」
ド「……いやマイキーのせいで東卍は負けたんだ。」
「マイキー君の…せい…？」

ドラケン君は後悔する様に吐露する。
最後に衝撃の言葉を発する。

ド「あの日マイキーは一虎を殺した。」
「え？」
ド「マイキーは捕まらなかった。なぜなら稀咲が身代わりを用意したからだ。マイキーは堕ちた。東卍は芭流覇羅に乗っ取られ、総長マイキーそして“総長代理”稀咲を筆頭とした巨大組織に膨れ上がった。」

稀咲が東卍に入ったのは初めからマイキーが目当てだったんだろうと続けて言うドラケン君。

「ちょっと待って下さいよ。マイキー君が一虎君を殺した？………嘘だ…マイキー君が人を殺す訳無いっ！」
ド「お前はあの時のマイキーの立場になっても一虎を殺さない自信があるのか？あの日一虎は場地を殺し、そして自らの兄を助けてくれたAを死に至らしめたんだぞ！」