ぬいぐるみ沢山、溜め息も沢山 ページ49
蘭「何で抵抗しなかったの?さっき倒してた奴らよりも弱いよね?」
『別に〜!抵抗しようがしまいが私の勝手でしょ?…それよりゲーセンは?』
顔が良すぎるのも罪なものだね。
毎回こんなに絡まれてたら疲れるだろうに。………慣れてるんだろうな…。
蘭「え〜何それ。」
竜「諦めたら?兄貴。どうせ教えてくんねーよ。」
『ねぇ!聞いてる!?』
竜「聞いてる。ゲーセンだろ?こっちだ。」
竜胆さんの方がお兄ちゃんっぽい。兄貴って言ってるし蘭さんの方がお兄ちゃんなんだろうけど。
こう、なんだろう?しっかりしてるというか、苦労人?的な?
ゲーセンに連れていってもらった。
UFOキャッチャーとか音ゲーとかいろいろしまくった!
音ゲーでは最高得点取ったし。
UFOキャッチャーは3人で勝負した。
けど途中で2人が協力し始めて負けちゃった。狡くない!?
蘭「A〜これ要らないからあげる〜。」
『え、ちょっと蘭さん?持てないです。要らないです。』
蘭「持てる持てる!あ、これも要らねー。」
竜「ぶっ!埋もれてるぞーA。」
『笑ってないで助けて下さいよ!!』
空がオレンジ色に染まり始めた頃。ゲーセンから出ると蘭さんにぬいぐるみを押し付けられた。
私自身、もう既にかなりの量取っちゃったから持てないんだけど!?
竜胆さんは竜胆さんで笑いながら乗っけるし!
蘭「仕方ね〜な〜。運んでやるから、家。」
『…はい??』
蘭「聞こえなかったの〜?運んでやるから家、教えて?」
『あ〜〜これは気のせい!聞き間違いだぁ!』
竜「現実から目を逸らすなよ。」
急過ぎ……今更か。蘭さんの思考は読めないと思っておいた方が精神衛生上良いんだろうな。うん。
家、家かぁ……諦めよう。
『………はああ…。分かりました!!!』
蘭「そお?じゃあこれ返して〜。」
『……はぁ…』
もう疲れたよ…この人自由過ぎなんだが?
降りる駅は覚えてるし帰れるんだけどな〜ちょっと帰りたくなくなってきた。この人達連れて帰りたくない!もう無理だけど…良いって言っちゃったし…。
はぁ〜…溜め息がどんどん出てくる。まあだからといって何か変わる訳でも無く、駅で電車に乗って家の最寄り駅に着いてしまった。
そこからは直ぐだった。自分の家に着いた途端、
蘭「ふ〜ん。結構デカい家じゃん。もうこんな時間だし〜泊まるね?」
蘭さんから爆弾発言が飛び出した。
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作者名:零 x他1人 | 作成日時:2021年9月26日 7時