巻き込まれ事故 ページ48
「あの…!宜しければ連絡先を教えて下さい!!」
蘭「………。」
と蘭さんに話かけていく店員さん。
………わあ怖〜い。店員さん、急過ぎだよ。そんなに顔が好みなのかな?
それともこの2人がここの常連なのかな?知り合いならまだ分かる…と思う。
『竜胆さん。ここのお店、何回も来てるんですか?』
竜「いや、知ってたけど来んのは初めてだ。」
『へ〜じゃあ初対面ですか。』
竜「お〜。まあ、ある事だし放っておこーぜ。…それ、ちょっと俺にもくれよ。」
『どうぞー。』
気になったのでこっそりと竜胆さんに聞く。
回答は放っておけだそうで。自分から巻き込まれに行きたくないしそっちの方がいっか。
と2人で食べながら話していると蘭さんの反応が無さ過ぎたのか標的が竜胆さんに変わった。
「そちらの方もとってもカッコイイですー!!」
竜「………はぁ。」
店員さ〜んいつまでここにいる気?まだ仕事中なはずだけど…。
竜胆さんは適当な返事だけを返してた。「はぁ。」とか「ふ〜ん。」とか。
暫くすると諦めたのか話しかけて来なくなった。
と思ったのが甘かった。こっちを睨みつけてきて
「何で!?なんでこんな気味悪いのと一緒にいるのに!!私の方が可愛いのに!何でよ!」
『そーですか。凄いですね。』
「うるさい!!」
はぁ〜、一気につまんなくなった。
ちょっとこの人達面白いって思ってきた所なのに。
たぶん真顔になったのかな?だからか一瞬だけ怯えた様な表情をしてたけどまた般若顔に戻って胸ぐらを掴まれた。
『何ですか?何の目的でこんな事してるんです?』
「アンタよりも私の方が…!!アンタが居なければ!誘いを無視されなかったのに!!」
いろんな事を人のせいにする身勝手なタイプだぁ。怖いなぁ。
勝手に人の気持ちを決め付けてるよこの人。そうなのかもしれないけど。
…首がぁー締まってきたー。ちょっと苦しーんだけど?
まあ良いけど。このまま息が止まってもそれはそれで。
竜「A、ちょっとは抵抗しろよ…。」
蘭「自分の方が可愛く無いからって人のせいにすんな〜?」
「…ぐっ!?」
頭が回らなくなり始めた時に掴んでいた腕が外れた。
軽く咳込みながら視線を向けると店員が腕を押さえて呻いていた。
蘭「萎えたし。もーゲーセン行こ〜。」
竜「そうだな。ほらA大丈夫か?こんな所さっさと出て行こうぜ?」
『ゴホッ…ん"んっ!あ〜分かりました〜。』
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作者名:零 x他1人 | 作成日時:2021年9月26日 7時