五条悟と相性最高なんですけど【呪術廻戦】

第18話 ページ21

『おかしいと思いません？』


「あー…そうだな」




私が全く酔わないレベルでお酒が強いことが判明してから1ヶ月経ったある日のこと。
私は2年生の教室で硝子先輩と話していた。

ちなみに五条先輩と夏油先輩は任務。




『…ちゃんと話聞いてました？』


「確か今度2人で出掛ける話だったよな？」


『違いますよ。雄君や七海君と1回も任務が被ったことがないって話ですよ


てか私、1級術師じゃないんで誰か1級術師連れてこないと出掛けられないですよ』




硝子先輩は数少ない反転術式の使い手であり、その中でも他者への治癒を可能とする超レアな人だ。

そのため、高専からは重宝され、外出するには最低でも1級術師の同伴が必要だと上層部に決められている。


だけど私は入学してわずか3ヶ月の新人だし、等級も1番下の4級…。現実的に考えて私が硝子先輩を1人で守れるワケがない。
かといって硝子先輩と出掛けたくないワケじゃない。



だから私は1級呪術師になるっていう目標を立てた。

そんな目標を立てたのは全部が硝子先輩のためってワケじゃなくて、特に何も目標がなく、ただ入るのが楽だったからと安易な気持ちで呪術高専(ここ)に入学した自分への戒めのためでもあった。




『もう私達が入学して3ヶ月ぐらい経ってるのにまだ1回も任務、一緒になったことがないんですよ！おかしいと思いません？』


「うーん。私は戦闘向きの術式じゃなかったから五条と夏油の2人任務が多いことは特に気にしたことなかったけどなー

別にいいんじゃない？その代わりAはクズ共との任務が多いから怪我も少なくすむし」


『私は怪我するのも経験のうちだと思ってるので、硝子先輩はそうでも私的にはあまり良くないんですよ！』


「えー…それよりAのTEL(テル)番教えて。灰原と七海のは聞いたんだけどAのは聞いてなかったじゃん」


『話そらさないでくださいよ！大事な話なのに！！』


「はいはい。で、何番？」


『ってか私、携帯持ってないですよ』

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