prolog ページ1
部活のない日の帰り道、
帰宅途中の自販機でジュースを飲む
普段はミルクティーを飲んでいる彼女
今日は珍しくソーダに手を伸ばしていた
「 炭酸ってそんなに得意じゃないんだけど、やっぱり見てたら美味しそうだなーって思って 」
「 そっか、お揃いだね 」
そう言って一口飲む
「 はいチーズ 」
炭酸を飲んでいる彼女があまりにも珍しくて、つい写真に収めてしまった
「 ソーダって思ってたより甘いんだね。あ、でもちょっと酸っぱいかも。 」
「 まー、炭酸だからね 」
「 青春みたいな味だよね。何色にでも染まれる透明だけど、時に甘くて、時に酸っぱい。 」
ただの炭酸で、そこまで考えれるの、凄いなって、いつも思う
「 あっ、でもこのソーダが美味しい一番の理由は 」
「 君と飲んでるからかな 」
私は、手に持っていたソーダを落としてしまった
「 わわっ、大丈夫…ハンカチ持ってたっけ… 」
「 まだ少ししか飲んでなかったよね 」
「 私のやつ、飲む…? 」
それ、間接キスじゃん
…でもやっぱり、あのソーダが少ししか飲めなかったのは悔しい
「 …飲む 」
私は少し不貞腐れたように言った
「 ふふっ、はいどうぞ 」
そう言って笑う君に恋に落ちるまで、
そんなに時間を要さなかった。
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