*•【場地圭介】 (ページ7)

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早速目に入ったのは
目つきの悪い犬と大きい瞳が可愛い犬のぬいぐるみ

『圭介君と千冬君みたい』

取らないわけがない。

千「本当だ！すげぇ！場地さんそっくり！」

場「あ？じゃあこいつは千冬にそっくりだな」

私は2人に見守られながら挑戦した結果
千冬君似のぬいぐるみは300円で、圭介君似のぬいぐるみは500円で取れた。

『800円で2体獲得できた奇跡…！！』

場「カクトク？」

千「すげぇ！やっぱAさんもかっけぇー！」

『乱獲したい』

場「ランカク？」

千「まだまだあるんで見に行きましょ！」

早く早く！と尻尾が見えるんじゃないかと思うくらいはしゃぐ千冬君は、とても不良には見えなかった。
可愛い〜と微笑ましく見てると圭介君が口を開いた。

場「ここのゲーセン、千冬の行きつけでよ〜
アームが強くてそんな金掛けなくても取れるから、3人で行きませんかって言ってきたんだよ」

『そうだったんだ！千冬君可愛いし良い子だね』

場「俺が見込んだやつだからな！」

可愛い〜。
ウキウキ気分で圭介君に遊びの誘いをした千冬君も可愛いし、千冬君のことすごく自慢げに話す圭介君も可愛い。
もう私の脳内は可愛いしか言えなくなった。

『ところで圭介君は？何か取らないの？』

さっきから私のそばから離れずキョロキョロと辺りを見回す圭介君。はしゃぎすぎてはぐれていった千冬君を探しているのだろうか。

場「あー、Aが俺と千冬に似たぬいぐるみ取ったから、俺もAと千冬に似たぬいぐるみ探してんだ。」

………………なんて？

『ばっっっっっかやろう！！可愛い！！』

ようやく圭介君の言ったことを冷静に分析し理解した後
あまりの可愛さに圭介君を叩いた。

場「ジョウチョやば」

私のカウンター攻撃はこの細マッチョには効かなかった。

千「場地さーん！Aさーん！」

圭介君とぬいぐるみを探し回っていると自分から迷子になった千冬君がニッコニコの笑顔で戻ってきた。
両手にはゲットした景品がパンパンに入った袋。

場「取りすぎじゃね？」

『すごいね千冬君！』

何取ったの？と聞くとちょーっと待っててくださいね〜と袋の中を漁り出した千冬君。

千「はい！」

と言って目の前に差し出してきたのはウサギのぬいぐるみ

『可愛いじゃん！』

千「これ、場地さんに似てたので！」

『あ、言われてみれば確かに…目つきわっる。』

場「おい」