K 7 ページ7
「やっぱりって、何?
6年前から変わらず好きだって?!
このままでって言ったくせに?!
言ったなら、
…期待もたせるような行動するなよ!
いつも俺の方、チラチラみてさ
意味わかんない!!
忘れようとしてんのに、引き止めるな!!」
藤ヶ谷…
「……30になるまではって。
自分で区切りをつけてたんだ」
俯いて、声を小さくしている。
30まで?
…この間まで
…待っていてくれてたってこと?
「でも、もう30になったんだ。
もう、10代や20代のように過ごすつもりはない。
30は、新しい道を見つける。
北山なんて………いらない」
深く突き刺さる言葉。
いらない…………
「…気になる人が出来たんだ、やっと。
俺のこと、ちゃんと考えてくれてる。
上手く…いってるから。
だから…
もう、今みたいなこと言うな」
頭を殴られたような衝撃が走る。
藤ヶ谷の中には…誰か居る。
俺じゃない誰かが、住んでいる。
そして…付き合ってる。
誰かが藤ヶ谷を…幸せにしてる。
「そういうことだから。
じゃ、お疲れ」
屋上にひとり取り残され…
頭の中が真っ白になった。
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作者名:咲良 | 作成日時:2017年9月17日 14時