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K 19 ページ19

「はぁ?!」



付き合いだして7年目突入だぁ?!



叫ぶと、身体が何かに包まれたように温かくなる。




あ…




この感覚…




今日の神社の時と同じ…



…って、神社?




え…




まさか…





さっきの夢…本当のこと?




……やり直したってことか?




いや、そんな夢話、あるわけ……




「ヒロ、マジで怒るよ?」



藤ヶ谷が冷たい目でこちらを見る。



冷たい目なのに…でも本当に冷たくはない目。



昨日見た藤ヶ谷の目とは、まるで違う。




「…ごめん」



反射的に謝ってしまった。



「ほら、乾杯!」



俺のグラスに、藤ヶ谷のグラスが傾く。




一口ワインを飲んで




「ふふふっ」



とニヤけてる藤ヶ谷。




「毎年言うけどさぁ、本当嬉しかったよ。

俺が告白したのに、ヒロのが必死だったんだもん。

あの時…勇気を出して気持ちを伝えてよかった。

勇気を出してなかったら、


今こうしてヒロと恋人同士になれてなかっただろうし、

毎日一緒に暮らすなんて、出来てなかったよね。


本当、幸せ。


7年目も、宜しくね?」




現実がわからない。


わからないけど、こんな夢みたいな誕生日が嬉しくて


藤ヶ谷を思いっきり抱き寄せた。



「ちょっ…ヒロ!

…どうしたの?

泊まりロケで昨日居なかったから寝るの寂しかった?

誕生日になった瞬間に一緒にいられなかったもんね。

ごめんね?」



藤ヶ谷…




本当に、藤ヶ谷?



俺、やり直したの?



藤ヶ谷を受け入れたら…こんな日々が待っていたんだ。



「藤ヶ谷」



「だぁかぁらぁ!

…太輔、でしょ?」


どんだけ可愛いんだよ!



「…太輔。

好き。

好きだ」




「俺も。


ヒロが好き。



愛してる」









.

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作者名:咲良 | 作成日時:2017年9月17日 14時

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