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F 61 ページ10

「…ココア飲んだの?」


何度も啄むキスをしながら、聞いてくる。


「ん」


「待っててくれてありがとな」


ほら、北山にはお見通し。


俺がわざとココに来たことがバレてる。


「…うっ…ぅちぁわせっ…は?」


キスの合間に聞くけど、そんなのわかって聞いてる。


「ん?これだよ?

藤ヶ谷と今夜の食事どこ行くかの打ち合わせ。

こうしながら決めよ?」


「何、その打ち合わせ」


「おまえもわかって来たくせに」


と口角を上げて笑う。


最近、よく打ち合わせと称して、こうやってる。


夜だけじゃなく、一緒に居られる時間にも少しでも触れたい。


かなり重病だ、俺。

北山にのめり込んでる。

メンバーに見られたら、キングなのにってドン引きされるんだろうな。


段々深くなるキスに歯止めが効かない。


暫くすると北山からゆっくりと離れた。


「…もう時間かな」


あまり長居は出来ない。


「うん」


「んな顔すんなって。

また後で…な?」


覗き込みながら、頭を撫でてくれる。


「今夜、肉にしよっか」


「いいよ」


いつも肉だね。

でも、嬉しい。


「はぁ…可愛い」

って、抱きしめられる。


「きっ…北山?!」


「無駄に可愛さ、振り撒きすぎだろ」


振り撒いてないのに。

なのに、北山はこんな俺に可愛さを感じてくれてる。


「よし、行くか!」

2人で立ち上がる。


「また後な」



優しく笑って、そう言った北山に頷いたけど…








…俺たちに、“また後”は来ないことを、






俺はまだ知らないでいた。









.

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咲良(プロフ) - 北山アマージョさん» 北山アマージョさん、ありがとうございます!何度も読み返していただける話になっているようで、とても嬉しいです!北藤需要が少ない中ですが、次回作も頑張る活力になります!ありがとうございます! (2019年11月18日 6時) (レス) id: d3822b71c4 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - はっちみつさん» はっちみつさん、ありがとうございます!余韻に浸っていただけるなんて嬉しいです。次回作が未定ではありますが、またそう言ってもらえるような北藤作品になるように頑張りますね! (2019年11月18日 6時) (レス) id: d3822b71c4 (このIDを非表示/違反報告)
北山アマージョ(プロフ) - 完結おめでとうございます!始めからこのお話好きでずっと楽しみにしていました!終わってしまって寂しい気持ちもありますが、何度も読み返したいと思います☆北藤作品楽しみにしてるので、是非また書いて下さい! (2019年11月18日 0時) (レス) id: eca4a61663 (このIDを非表示/違反報告)
はっちみつ(プロフ) - 完結おめでとうございます。終わってしまった寂しさもありますが、2人の幸せそうな姿を思いながら余韻に浸っているところです。また次回の北藤を楽しみにしてます! (2019年11月18日 0時) (レス) id: 4caade0e16 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - ピンクピーチさん» ピンクピーチさん、ありがとうございます!完結までに時間がかかりすぎちゃいました。また次回も頑張ります!今はピンクピーチさんの続きを楽しみに待ってます(笑) (2019年11月17日 16時) (レス) id: d3822b71c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲良 | 作成日時:2018年8月26日 23時

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