時空を越えた奇跡3 (ページ11)

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優勝商品ページ11

ヒ「あっ！いた！！」

ﾀｲ「サトシさん！優勝、おめでとうございます！！」

サトシの姿を見つけ、駆け寄っていくヒカリ達。

Aとタケシも追いつき、その側で立ち止まった。

Aはサトシの肩に乗る、ピカチュウの頭を撫でながら言う。

『おめでとう！ピカチュウも凄かったよ、お疲れ様』

サ「皆、応援ありがとな！」

Aはサトシの足元をくるくると回るコリンクを抱き上げ、視線を高くする。

コリンクは嬉しそうに鳴き声をあげた。

タ「……あれ？そういえば、シンジはどこに行ったんだ？」

サ「シンジなら、ついさっき出ていったぜ。また鍛え直してくるって！」

サトシの言葉に反応して、シャワーズのボールがカタカタと揺れる。

……そうだよね。

せめて一言くらいは最後に言いたかったかな……。

片手でボールを撫でると、中のシャワーズは大人しくなる。

ジ「それでそれで！？優勝商品ってなんだったんだよ！！？」

ヒ「せめておめでとうくらい言いなさいよ……」

サトシに迫りながら叫ぶシンジに、ヒカリは呆れた表情を浮かべる。

ジ「なんだってんだよ！！じゃあヒカリは気にならねぇのか！？」

ヒ「気になるけど！それなりの順序ってものがあるでしょ！？」

ﾀｲ「それで……中身は何なんですか？」

サ「実は、俺もまだ開けてないんだ」

その場にいた全員が、サトシの持つ小さな箱に注目する。

あんまり大きくないし、結構軽そう……。

モンスターボールとか傷薬とか、傷薬の詰め合わせとか？

……確か昨日、【パートナーとの絆の証を証明するもの】だってジュンが言ってたっけ？

ジ「サトシ！早く開けろよ！！」

サ「急かすなって……！」

サトシは箱についたリボンを綺麗にほどき、箱の蓋に手をかける。

サ「それじゃあ、開けるぞ！」

ゆっくりと、箱の蓋が持ち上げられた。