７ ページ7
目を開けると真っ白な天井が目に入った
目を横に向けても真っ白なカーテンが見えるだけ
あぁ、私は保健室のベッドに居るんだ…
あれ…？
どうして私はベッドに…？
どうして、私は保健室いるの？
たしか私は廊下で……
「あら、お目覚め？」
カーテンから顔を覗かせていたのはこの学校の保健の先生だった
茶髪の化粧も濃いめの若い女の先生だ
「あ…は、はい…」
「まったく…廊下で自傷する女の子なんて聞いたことないわよー…。」
先生はため息をつきながら私の目線に合わせて言った
「いーい？貴方の身体は貴方だけの物じゃないのよ？自分の事傷つけちゃダメよー？」
腕を見ると包帯が巻いてあった
自傷？
あぁ、私自傷してたんだ。
だから傷が多かったのね
でも、そんなこと私の勝手じゃない
貴方には…貴方達には…関係ない
そう、咎められる意味がわからない
「………ははっ………お説教ですか…」
頭がぼーっとして…きた
身体が熱くなる
「…え…？」
先生は驚いたように目を見開いて私を見上げた
「………たしだって……私だって好きで生まれてきたわけじゃない…！！望まれて生まれてきたわけでもないわ……！！！」
そう、愛されてない
親から愛なんて…与えられたこともない
幼い頃から今まで………
愛なんて与えられずに生きてきた
「澪那…さん？どうしたの？」
愛を注がれなかった乾いた心
「私だけの身体じゃない、ってなんですか……？私のことを心配してくれる親だっているのよ、って言いたいんですか……！？」
心は乾いていても涙は溢れてくる
私は涙で滲んでいく先生を真っ直ぐ見据えて言った
「私どこで死のうが貴方には関係ない！！もう、放っておいてください！！」
ただの八つ当たりだった
それでも私は次から次から溢れてくる言葉を抑えることができなかった
私は呆然としている先生を置いて保健室から走り出た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠翔(プロフ) - 奈良と津波さん» わざわざ探してくれたんね(°▽°)wありがとー！！頑張るわぁ(*´ω｀*) (2014年7月8日 8時) (
レス) id: c68824aaaf (このIDを非表示/違反報告)
奈良と津波 - やっと発見！*´∀`* 頑張って`^´ゞ (2014年7月7日 21時) (レス) id: 910e4b3732 (このIDを非表示/違反報告)
悠翔(プロフ) - 夕汰郎さん» ありがとうございます(*´ω｀*)ｏ(･д´･+)ゞ頑張ﾘﾏｯｽ♪ (2014年4月5日 16時) (レス) id: c68824aaaf (このIDを非表示/違反報告)
夕汰郎(プロフ) - こういうの好き(*^^*)更新頑張ってね！ (2014年4月4日 13時) (レス) id: 3a586a0181 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠翔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/39481/
作成日時：2014年1月26日 17時
