*secret recipe*６ (ページ13)

今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:32,740 hit

246secret recipe　　ＳＨＯページ13

『今日は投稿レシピが掲載される日ですね？』

って少し間を空けつつ話しかけてきたA。

翔『あ、そーなんですか？』

って。

さっきまでの気持ちが消化できないまま適当に返したら。

A 『はい。確か・・・１枚めくってもらって・・・ここに。』

ってキレイに切り揃えられた人差し指の先に確かに掲載されてて。

翔『今回はさつま芋特集、ですね。』

って言うと、Aははい、って言いながらそこに指で文字を書き始めた。

よ

る

あ

え

ま

す

か

ん？

夜会えますか、って書いた？

確認しようと思わず、すごい勢いで顔を向けると。

A 『わっ!!びっくりしたー。』

って言いつつ耳は真っ赤で。
そんな仕草１つでAの気持ちは分かって。

で。

それだけでモヤモヤはどっか行っちゃって。

翔『俺はやっぱりさつま芋ご飯ですね。』

って言うと。

A 『それも美味しいですね。笑』

って言いながら、もう一度新聞に指をあてて。

ＯＫって文字を書いて。

失礼します、って言ってからマスタードイエローのスカートをふわふわさせてハヤシのいるところへ戻って行った。

今日１日で俺らが２人で接したのはそれだけだけど。

その雰囲気は俺が思ってるものそのもので。

この先、なんてどうなるかわかんないけど。

今の俺はAが好きで。

Aも俺を思ってくれていて。

それで十分。

それが俺らの秘密の恋の話、なんだから。

ＦＩＮ