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3日が経った。ちゃんと数えて居たのだから間違いない。
今日でこの部屋に入れられて3日丁度だ。
ガチャリ、と音を立てドアが開けられる。
そこには中原中也が立って居た。
A「何の用ですか。」
中也「手前を出しに来た。首領命令だ。早くしろ。」
何故こんな奴らの命令を聞かなきゃいけないのか。
寧ろ命令を聞かなきゃいけない理由があるなら私に教えてほしい。
無視して窓の外を見上げていると襟首を掴まれ強引に外に出される。
抵抗する気力が無かったのでされるがままに首領の前へ連れて行かれた。
手錠をつけられ、そこから伸びる縄を中原中也が持っている。
首領の前で堂々と立って居たら中原中也が
中也「首領の前だぞ。」
と言って頭を押し付けてきた。
なんで私のボスじゃないのに敬意を払わなきゃいけないのか理解ができないが逆らっても無駄だと分かっているので押し付けられたままにしておく。
森「さて、Aくん。返事を聞かせてもらおうか。良い返事は出たかな?」
多分中原中也も森鴎外も私が大人しくこの組織に入ると思っているのだろう。
ほぼ自分達が勝ちだと云う余裕の笑みが見えるから分かる。
3日?食にありつけないからって私がほいほい付いていくとでも思っているのか。
たかが3日だ。
そんなんで私の精神は壊れたりしない。
A「勿論、お断りさせていただきます。」
頭は地面に押し付けられているがそこから顔を覗かせ目だけ森鴎外に合わし挑発的な態度を取る。
にっこりと笑って云ってやった。
その答えに中原中也は息を呑み、森鴎外は目を細める。
森「君に拒否権など無いのだが?」
そんな事は知っている。
中原中也は重力使いだ。そんな相手に勝てるわけないと、そんなの誰にだって分かる。
A「知ってます。せめてもの意思表示です。」
そう言うと森さんはにっこり笑う。
森「そうだね。君には拒否できない。ってことで今日からAくんもマフィアの一員だ。中也くんAくんを育ててくれるね?」
うぇ、よりにもよってこいつなのか。見張り役。
抜け出そうにも抜け出せない。
中也「首領の命とあらば。」
帽子を取り一礼をする。
森「ところでだ。Aくん。この服に興味は無いかね?」
そう言い差し出されたのはフリフリのふりるが付いていて黒のゴシック風のワンピース。
え"、?と戸惑いながら聞き返すと
森「いやね?君、童顔だと言われないかね。」
と、真顔で問われたのであった。
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きい(プロフ) - こはるさん» ありがとうございます( ; ; )感激です!!頑張らさせて頂きます.....!! (2021年8月7日 9時) (レス) id: c987bda6d4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - なんかもう凄いです!!凄い好きです!(語彙力が無い)これからも頑張ってください!!応援してます! (2021年8月7日 0時) (レス) id: ac792f78c6 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます( ; ; )頑張ります! (2021年8月5日 7時) (レス) id: c987bda6d4 (このIDを非表示/違反報告)
あん - めちゃくちゃすきです!更新楽しみにしてます! (2021年8月5日 6時) (レス) id: e9cdc09531 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ゆめのあきさん» わわ!ありがとうございます( ; ; )頑張ります! (2021年7月31日 17時) (レス) id: c987bda6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きい | 作成日時:2021年7月2日 1時