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国木田「お、おい太宰........」
ゴホン、となんとも言えない空気を壊すように咳をしながら話しかける。
太宰「なんだい?今忙しいのだけれど。」
そりゃそうだ、あんなにも溜まって居たのだから。
そう思いながら自分のせいだろう!!といつもだったら怒鳴りつけているが流石に昼間の此奴を見ているとそんな気にもなれない。
国木田「いや、お前がこんなに仕事熱心になるとは思えなくてな....真逆、あの女が好きなのか.....?」
いきなりなんなんだ、と言う感じの質問だと自分でも思ったがなんせ彼は相棒だし(仕事上の)相棒なので(大事な事だから2回)少しは色恋沙汰にも踏み入れて良いよな、と思って居た。
しかし返ってきた返答は少しばかり否、結構予想を上回ったのだった。
太宰「嗚呼、何を勘違いしているのかは知らないけれど別に私、あの子の事そういう目で見てないよ国木田くん。ただ、あの子の父親の織田作之助は私の友人だったのだよ。然も私が助けられなくて死んだと来た。今までの恩返しをしているだけだよ。」
まあ納得行くものではあったがそれだけでこの太宰はこんなにも仕事男になるものだろうか
否、その織田作之助という男は太宰にとって大切な人だったのだろう。それなら納得が行く。
国木田「そうか。あの女助け出せるといいな。」
太宰「嗚呼、助けるよ。必ずね。」
ところが少しだけ俺の中に疑問が残る
国木田「何故俺にその話をしてくれたんだ?」
聞いても答えられないもの、と思い多少は覚悟し乍聞いたものだったので少々面食らったのだった。
太宰は驚いて目を丸くし乍ようやく手を止めてこっちを見る。
太宰「聞いたのは君でしょ国木田くん。それに__________?」
その言葉を聞いた途端自身の顔が赤くなっていくのを感じる。
乙女か!!!!と自分につっこんでやりたくなる程だ。
太宰「あれぇ?国木田くぅ〜ん!顔真っ赤だよ〜?」
と、にやにやし乍冷やかして来る相棒
国木田「う、五月蝿い!早く仕事を進めたらどうだ!手が止まっている!!」
そういうと、はいはい。と言いながら仕事へ戻る。
俺も仕事へ戻る。
また、パソコン特有のカチカチした音だけが静寂に響いた。
__________だって君は私の相棒でしょ?
その言葉だけで毎日迷惑をかけられているが許しても良い、と言う気持ちになるのだから本当に俺はどうかしている。
だが自分の仕事を終わらせた後、少し手伝ってやったのはまだ云わないでおこう。
※唯の友情です
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きい(プロフ) - こはるさん» ありがとうございます( ; ; )感激です!!頑張らさせて頂きます.....!! (2021年8月7日 9時) (レス) id: c987bda6d4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - なんかもう凄いです!!凄い好きです!(語彙力が無い)これからも頑張ってください!!応援してます! (2021年8月7日 0時) (レス) id: ac792f78c6 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます( ; ; )頑張ります! (2021年8月5日 7時) (レス) id: c987bda6d4 (このIDを非表示/違反報告)
あん - めちゃくちゃすきです!更新楽しみにしてます! (2021年8月5日 6時) (レス) id: e9cdc09531 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ゆめのあきさん» わわ!ありがとうございます( ; ; )頑張ります! (2021年7月31日 17時) (レス) id: c987bda6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きい | 作成日時:2021年7月2日 1時